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「セキュリティ予算」の“満額獲得”方法と、交渉戦術:賢い「セキュリティ予算」獲得術【第3回】(2/2 ページ)
「適切なセキュリティ予算」をどう見積もるべきかは分かった。実際に獲得するには、どう考え、どう行動すべきなのか。獲得できなかった場合はどうすればよいのか。勘所をまとめた。
限られた予算で必要なセキュリティ対策を確保する方法
これまでの連載で説明してきた、適切なセキュリティ予算を獲得するための方法をまとめると、以下のようになる。
- 昨今の組織が考慮すべき脅威やリスクを踏まえ、攻撃シナリオに基づいた適切なセキュリティ対策を選定する
- その過程でセキュリティ対策の全体像を俯瞰しながら、リスクに応じてセキュリティ機能を多層的に組み合わせる
- セキュリティ予算をひとくくりで考えるのではなく、目的に応じて分類し、目的に応じた説明や評価、主たる説明責任の所在を明らかにする
これらを参考にすれば、セキュリティ予算の獲得確度を高めることができる。ただしセキュリティに対する考え方には組織文化の影響が大きく、予算獲得は一筋縄ではいかないのも事実だ。ここからは、適切なセキュリティ予算が満額得られなかった場合の、セキュリティ対策の優先順位の考え方に触れておく。
昨今のセキュリティ対策は、大きく以下の3種類に分類できる。
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