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音声通話の再発明、「Alexa」などの音声アシスタントは企業に何を突きつけるか:通話の明瞭性に新たな課題
仮想アシスタントデバイスやアプリケーションを使えば簡単で便利に電話がかけられる。だが音声の品質に関して問題が生じる可能性もある。
われわれのうち、ほとんどは、音声だけで情報を探したり、電話をかけたり、食品を注文したりする手助けをしてくれる「Alexa」「Google Assistant」のような音声アシスタントになじみがある。実際のところ、米国の消費者1000人を対象に実施した調査によると、音声アシスタントのユーザーはデバイスを使い慣れるほど、「話し掛けることが多くなってクリックが減る」傾向があることが分かった。以下に例を挙げる。
- 回答者の90%近くは、インテリジェント音声アシスタントを毎日利用している
- 回答者の60%は、かつてスマートフォンに入力して行っていた作業を、音声アシスタントで行っている
- 回答者のほぼ4分の1は、店などに電話をかけることが以前より多くなったと答え、35%は仮想アシスタントを使って友人や家族に電話をすることが増えたと答えた
消費者と企業の間で仮想アシスタントの人気が高まり続ける中で、簡単さと便利さは、電話をかけるための音声アシスタント利用を促進させる2大原動力となっている。消費者はますます、以前はスマートフォンやタブレットや固定電話を使ってかけていた電話を、仮想アシスタントを使ってかけるようになりつつある。
多くの評論家が音声の死を予想しているが、実際には音声は現代のルネサンス期にあり、特に企業にとっては、かつてなく重要性が高まっている。
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