ライフサイクルを5~10年に延ばせる可能性も
PCの交換サイクルは3年? 5年? コストと生産性のバランスを考える
IT担当者が企業のPC管理をうまくやり遂げるに方法には、さまざまな選択肢がある。企業と従業員の生産性と新しいPCの購入コストとのバランスを取る方法を紹介する。
PCのハードウェアライフサイクルに関する計算はシンプルだ。ライフサイクルを引き延ばすほど、コスト削減効果は大きくなる。
PCのライフサイクルを延ばすのは、口で言うほど簡単ではない。ハードウェアが古くなれば企業ユーザーのパフォーマンス基準を満たさなくなる可能性があり、ひいては生産性の低下につながる。難しいのは、コストの削減と生産性の維持の間で効果的なバランスを見つけることだ。
PCライフサイクルをどこまで引き延ばすか
PCのライフサイクルには企業ごとに独自のニーズがある。従業員全員が高機能のハードウェアを必要とする場合、ライフサイクルは3年程度と短くなるだろう。
ただし、処理能力や速度をそこまで必要としない従業員がいると、IT担当者は古くなったPCを利用して、ライフサイクルを5~10年に延ばすことができる。
このようにライフサイクルを延ばすと、古くなったPCでパフォーマンスの問題が発生することがある。しかし、新しいPCを購入しないことで得られるコスト削減と、古いハードウェアによる生産性の低下とを相殺できる。
PCをどのように配布するか
ライフサイクルを確立したら、次は適切にPCを配布して、生産性とコスト削減をうまく両立させなければならない。例えば、経営幹部や重要な仕事に就くスタッフは、最適なパフォーマンスを確保するため最新のPCで作業する必要がある。しかし、データ入力など、それほどリソースを必要としない作業を行う従業員は古いPCでも間に合う。
経営幹部のPCの動作が遅くなり始めたら、IT担当者はそのPCを新しいハードウェアに交換し、古くてもまだ機能するそのPCを重要度の低い作業を行う従業員に再配布する。こうすることで、優先度の高いユーザーの基準には満たないデバイスのライフサイクルを、数年引き延ばすことができる。
古いPCでは、プロセッサ速度を上げたりメモリを増やしたりするなど、ハードウェアの調整が必要になることがある。しかし、ハードウェアを調整すればライフサイクルは長くなる。新しいデバイスを一式購入するよりも、PCのハードウェアコンポーネントを1つ交換するほうが安く上がるのだ。
保証期間終了後にサポートを追加購入するかどうか
IT担当者はPCライフサイクルの確立に当たって、保証とサポートについても考慮しなければならない。何か問題が発生したら、セーフティーネットとしてメーカー保証に頼ることができる。しかし保証期間には限りがある。そのためIT担当者はメーカーやサードパーティーによる保証期間終了後のサポートを検討する必要がある。
保証期間後のサポートを購入することで、企業は信頼性の高いPCサポートを利用できる。PCのライフサイクルを延ばす分だけ、サポート期間を延長することができる。サポート費用は高く、保証期間内よりもコストがかかることが多いが、PCのライフサイクルを通常の保証期間の1~3年よりもずっと長く延ばすことが可能になる。
IT担当者は外部サポートを利用しないで社内でPCを管理することも可能だ。このアプローチはIT担当者の作業量を増やすが、かなりの金銭的節約になる。社内でサポートを行う道を選んだら、増えた作業量に対処するためにIT担当者の数を増やす必要があるかもしれない。
ライフサイクル管理に適切な選択肢を組み合わせることもできる。例えば、PCのライフサイクルが5年の企業は、1年間の保証期間、3年間の延長サポートを購入し、その後1年は社内でサポートを行うのもよいだろう。PCを適切に使い回している場合、この組み合わせだとIT部門はPC全体の20%程度をサポートすれば良いため、ワークロードの管理がさらに容易になる。
■PCライフサイクル管理のさまざまな選択肢
| オプション | ライフサイクル | 保証期間 | 保証期間外サポート | 社内サポート | ライフサイクル終了後 |
|---|---|---|---|---|---|
| A | 3年 | 1年 | 2年 | なし | リサイクル-買い取り |
| B | 3年 | 3年 | なし | なし | リサイクル-買い取り |
| C | 3年 | 1年 | 2年 | なし | リサイクル |
| D | 5年 | 3年 | 2年 | なし | リサイクル |
| E | 5年 | 3年 | なし | 2年 | リサイクルか再使用 |
| F | 無期限 | 3年以下 | なし | 保証期間後から使用終了まで | 再使用 |
ライフサイクルを終えたハードウェアをどう扱うか
その企業が決めた基準を満たさないPCでも、他の企業にとっては適切に機能するかもしれない。そのため、PCライフサイクルを短く設定している企業は、ライフサイクルを終えたPCをまとめて他の企業に販売できる。
また、PCのライフサイクルが終了したら、まだ有用なコンポーネントを取り出して再利用するか販売することも可能だ。故障したデバイスにも、まだ価値のある部品が残っているかもしれない。
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