特集/連載
医療分野におけるAI技術活用、まずガバナンスを固めよう:患者の安全が第一
AIは医療サービス提供者にとって恩恵になり得るが、米国医師会(AMA)のような団体は、患者の個人情報とプライバシーを保護するためのポリシーの策定を推奨している。
医療分野におけるAI技術の活用は、医療サービス提供者が治療効果を改善し、病気と闘い治癒するための進歩を遂げる大きな可能性を示している。膨大なデータを迅速に処理し、高度なアルゴリズムに基づいて数秒で有意義な洞察を提供するAIは、医師を支援するのに最適なツールだ。しかし、腫瘍学のような分野や公衆衛生分析でAIが大きな反響を呼んでいるにもかかわらず、ポリシー策定者は、患者のプライバシーと安全性に関する懸念があるため、ガバナンスなしではAIの導入を進めたくないと考えている。
併せて読みたいお薦め記事
医療とAIの関係
- 会話型AIで変わる医療現場のコミュニケーション、その進化とは
- Googleが医療分野に本格参入の兆し、Fitbitとの提携で医療AIは爆発的普及するか
- 「価値に基づく画像診断」にはAIを使いこなす放射線科医が不可欠 AIへの熱狂と現実
AI戦略の重要な要素
米国医師会(AMA)は、患者の安全に関する懸念に取り組むために、医療分野のAI技術に関する基本方針を策定する必要性を認めている団体の1つだ。AMAが発表したリリースでは、拡張知能の活用に関する基本方針の提言を詳述している。その提言では、医療分野におけるAIの設計や使用、導入に関する懸念を浮き彫りにする一方で、AIが薬剤に与える恩恵を詳述している。
下記は、医療分野でのAI技術の活用に関してのAMA提言の一部である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.