特集/連載
電子カルテで疲弊する医師の燃え尽き症候群をいかに減らすか、医療ITベンダーの挑戦:医師の54%が仕事をつらいと感じている
米国の医療業界では、医療の質に関する報告義務、過剰な仕事量、そして「EHR(電子カルテ)疲れ」が、医療従事者の「燃え尽き症候群」の原因になっている、と専門家は考えている。
米国では電子カルテ(EHR)が、医師の燃え尽き症候群(注1)の大きな原因と見なされている。
※注1 強い使命感や責任感を持って、献身的に業務などに取り組んだ人が、期待した結果が得られなかったことに徒労感や欲求不満を覚え、極度の疲労と感情枯渇の状態に陥ること。
EHRベンダーathenahealthのCEOジョナサン・ブッシュ氏は、医師の燃え尽き症候群と過労の問題を親身になって考えている。だが、当然かもしれないが、ブッシュ氏はその原因がEHRにあるとは考えていない。
医師の燃え尽き症候群は、医療現場が大規模な医療ITシステムに丸ごと飲み込まれてしまうことで自律性が損なわれ、医師がフラストレーションを溜め込むことが主な要因だと同氏は考えている。
併せて読みたいお薦め記事
医療従事者の事務作業負担をいかに軽減するか
- 人工知能(AI)の普及で、医師が「本来やるべき業務」に集中できる、これだけの理由
- 電子カルテの入力ミスが3割減、AIアシスタントは医師をどう支えているのか
- 高額医療費問題をどう解決? Apple元CEOジョン・スカリー氏の挑戦
変化する人事管理テクノロジーのトレンド
athenahealthのCEOが問題視する「医師の燃え尽き症候群」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.