企業内で検討すべき さまざまな「NVMeアプローチ」6選:HCIやオープンコンバージェンスなど(1/3 ページ)
NVMeはストレージの速度を上げ、サーバの接続性を根底から変えるだろう。そのとき企業は、どのようにNVMeと向き合えばいいのだろうか。
NVMe(Non-Volatile Memory Express)は、ストレージデバイスからサーバへの接続方法における、ここ数年で最大級の変化といえる。このフラッシュストレージプロトコルは、ストレージとCPUの距離を近づけ、遅延を減らし、単一のストレージデバイスとして使える並列セッションの数を増やす。一方「NVMe-oF」(NVMe over Fabrics)は共有ストレージにアクセスするための高速ネットワークを作成し、一元管理(集中化)のメリットを持ちながら、SCSIにとってのファイバーチャネル(FC)と同じ役割を果たせる。
問題は「NVMeテクノロジーの導入は企業の情勢をどの程度揺るがすのか」という点だ。
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気になるNVMeのトピック
まずはNVMeテクノロジーの概要を理解する
NVMeは、SASやSATAと同様にストレージ接続プロトコルでサーバのプロセッサとストレージ間の通信方法を定義する。従来のSASやSATAといった形式のHDDやSSDは、内部コントローラーか、PCIeバスに接続された外部ホストバスアダプター(HBA)を経由させてサーバに接続する。NVMeデバイスの場合はPCIeバスに直接接続するため、プロセッサとの距離が物理的に近づき、ハードウェアオーバーヘッドが少なくなる。同時に、NVMeフラッシュストレージはソフトウェアのI/O処理を簡略化する。これによりストレージI/Oパフォーマンスへの影響が抑えられる。
SSDの「多数のI/O要求を同時に処理できる」点が注目され、SSD専用のNVMeプロトコルが登場した。HDDでは複数のトラフィックを管理することが常にパフォーマンスの問題だったためだ。HDDには読み取りと書き込み用のヘッドが1つしかないという機械的性質がある。そのため、いかなる場合でも読み取りか書き込みの要求1つにしか対応できない。NVMeでは最大6万5535個のI/Oキューを並列に処理できる。
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