「Windows 10 Enterprise」を理想の姿にする5つのカスタマイズ機能:IT管理者なら必ず押さえておきたい
システム管理者が「Windows 10」をカスタマイズするための5つの機能「カスタムログオン」「フィルターキー機能」「Shell Launcher」「ブランドではないブート」「統合書き込みフィルター(UWF)」について紹介する。
組織の「Windows 10」デスクトップを管理するシステム管理者は、システムの保護とユーザーエクスペリエンスの管理性を高めるためにさまざまなカスタマイズができる。MicrosoftはWindows 10に「カスタムログオン(Embeddedログオン)」「フィルターキー機能」「Shell Launcher」「ブランドではないブート」「統合書き込みフィルター(UWF)」という5種類のカスタマイズ機能を用意しており、管理者はこれらを必要に応じて併用できる。
これらはオプション機能であるため、使用するには有効化する必要がある。これらの機能を構成するには、システムの管理方式に応じて「無人応答ファイル」や「Windows構成デザイナー」「展開イメージのサービスと管理(DISM)」「Windowsシステムイメージマネージャー(SIM)」「Windows Management Instrumentation(WMI)」などのツールを使用する。
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カスタムログオン(Embeddedログオン)
カスタムログオンを利用すると、起動時のロック画面やシャットダウン画面のユーザーインタフェース(UI)要素を非表示にすることができる。ロック画面の「コンピューターの簡単操作」ボタンや「ユーザーの切り替え」ボタンを無効にしたり、ロック画面の全てのUI要素を削除してカスタムUIを表示したりすることが可能だ。
カスタムログオンを使用しても「Winlogon」の資格情報の動作には影響しないため、互換性のある資格情報プロバイダーを引き続きカスタムサインインに使用することができる。
シャットダウンするときに「このアプリがシャットダウンを妨げています」という画面が表示されないように設定することも可能だ。この場合、シャットダウンを妨げているアプリケーションは全て強制終了され、エンドユーザーはシャットダウンをキャンセルできない。
フィルターキー機能
フィルターキー機能を使うと、特定のキーやキーの組み合わせの操作を無効にできる。
この機能は物理キーボード、タッチキーボード、Windowsオンスクリーンキーボードに合わせて自動的に調整される。また、言語の切り替えなどによる動的なレイアウト変更も検知する。
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