特集/連載
新型コロナ便乗の「ランサムウェア」攻撃は病院にとって脅威となるのか:コロナ禍の「ランサムウェア」対策【後編】
新型コロナウイルス感染症に乗じるランサムウェア攻撃が増加し、医療機関や地方自治体の活動を妨げることを専門家は懸念する。その背景や想定される被害はどのようなものか。
ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対策に悪影響を及ぼす恐れがある。「今のような状況で病院がサイバー攻撃を受けた場合のダメージは大きく、人命に関わりかねない」と、セキュリティベンダーBitSight Technologiesのバイスプレジデントであるジェイク・オルコット氏は述べる。「病院は既に手いっぱいのため、業務に混乱が生じれば壊滅的な状況を招くことになる」(オルコット氏)
併せて読みたいお薦め記事
新型コロナウイルス感染症に便乗する攻撃
新型コロナウイルス感染症対策としてのセキュリティ
「複数の地方自治体がランサムウェア攻撃に見舞われており、このような攻撃がもたらす混乱は計り知れない」と、通信機器ベンダーBlackBerryでサイバーセキュリティのテクニカルディレクターを務めるキャンプベル・マリー氏は述べる。地方自治体や医療機関の情報発信能力に影響が及べば、新型コロナウイルス感染症がさらに拡大することになる。
医療機関を標的としたランサムウェア攻撃の実情と対策
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.