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医薬用品メーカーは「注文の6割が電話、メール、FAX」の惨状をどう脱却したか:サプライチェーン管理を変えるデータ活用【前編】
医療用品メーカーPaul Hartmannは注文と納品にかかる手間とコストの削減に課題を感じていた。ビジネスプロセスの効率化と需給の予測精度を向上させるために、同社が必要としたものは何か。
企業はかつてないほど多くのデータを利用するようになった。データソースの数やデータの量は増え続ける一方だ。企業はこうした全てのデータをどのように扱っているのだろうか。そのデータを実際の業務に利用できているのだろうか。
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医療用品メーカーのPaul Hartmannは、ビッグデータ活用に向けたSAPのデータ統合ソフトウェア「SAP Data Hub」を用いて、さまざまなソースのデータを連携させ、そのデータをサプライチェーン業務の改善に利用している。SAP Data Hubは、Paul Hartmannのデータ活用に関する取り組みの一部を担っている。同社は既存のプロセスをデジタル化し、分析に基づく新たなモデルを開発しようとしている。
「初期の成果は前途有望だった」と語るのは、Paul Hartmannで最高情報責任者(CIO)兼最高データ責任者(CDO)を務めるシナヌディン・オマーホジック氏だ。
「注文の約6割がメール、電話、FAX」から脱却するために何をしたか
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