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モバイルワークに最適な「Surface Go 2」のココがスゴイ初代Surfaceにダメ出しした記者が絶賛

移動中や外出先での作業(モバイルワーク)に適した端末を探し続けている筆者がSurface Go 2をレビュー。初代Surfaceに落第点を付けた彼がSurface Go 2を絶賛した理由とは何か。

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 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が広がる中でも、テクノロジージャーナリストとして飛行機や電車にいつも乗っている。でなければ製品説明会や記者会見の会場、基調講演の傍聴席のいずれかに居るか、(ほんのたまに)オフィスの自席に居る。こうした事情から、長い間、移動中も使える究極の端末を見つけようと試みている。要求はシンプルなのだが、まだ見つからない。

 今使っているHuaweiのスマートフォン「Mate 20 Pro」は素晴らしい。だが長い文章を書くのには向いていない。Planet Computersの「Gemini PDA」も非常に優秀だ。フライトの遅れを待つ間、キャスター付きバッグを支えに文章を書くことも可能だ。実際、米テネシー州ノックスビルでやったことがある。だが「もっと大きくできただろう」と嘆くのもいつものことだ。

 求めるものは「Conker SX80」のようなAndroidタブレットよりも少し大きく、(基本的には着脱可能な)専用キーボードを備える端末だ。10.5型の「iPad」はその条件を満たしているが、キーボードを別途購入する必要がある。iPadOSは大抵のことに長(た)けているが、それはAndroidやLinuxも同じだ。それにWindowsを使いたいと思うこともよくある。

これだと思った瞬間

 これだと思う瞬間はあっただろうか。Microsoftが8年前に初めてリリースした製品シリーズの最新機種「Surface Go 2」はその一つだ。

 箱から取り出したときの第一印象は「素晴らしい画面だ」ということだ。明らかに「Appleが豊富な画素数を誇るのであれば、同じことをやってやろう」という努力が結実している。Surface Go 2の公式仕様には、10.5型PixelSenseディスプレイの解像度は220PPI(ピクセル/インチ)、縦横比3:2、10ポイントマルチタッチ、Corningの「Gorilla Glass 3」を採用と記されている。

 以前使ったことのある「Surface Pro 4」のキーボードはノートPCのフルキーボードのサイズに近かった。Surface Go 2のキーボードはそれよりも明らかに小さい。だが、それは欠点になっていない。

 キーボードはバックライト付きメカニカルキーセットを備え、1列のファンクションキーとガラス製トラックパッドが付属する。バックライト付きキーボードは思いがけない特典で、深夜便のフライトで仕事をするのに最適だ。バックライトの電力は本体から「魔法のように」供給される(バックライト自体の電力用充電スロットはない)。

ペンの威力

 フォームファクターが小さいこの端末では、「Surfaceペン」は間違いなく使いやすい。「Galaxy Note」にスタイラスペンが装備されたときを思い出す。ペンが普及したのは小型端末でポインタを操作するのにぴったりだと感じられたからだ。MicrosoftはSurfaceにペン関連技術をさらに取り入れていく可能性がある。

 Microsoftは次のように表現している。「Surfaceペンはこれまでにない最も自然な書き心地と描画エクスペリエンスを提供する。シェーディング用のチルトと4096レベルの感圧度を備えているため、タイムラグをほとんど感じない」

 Microsoftによると、Surface Go 2がターゲットにするのは企業、学校、家庭だという。つまり、娯楽用端末と表現することに同社は非常に慎重になっている。だが実際に、Surface Go 2を旅行用の小型ワークステーションとして仕事に使うことも可能だ。

 「Type Cover」を外した本体自体の重量は1.2ポンド(約544グラム)で、ガラス製トラックパッドはマウスを使おうと思わなくなるほど優れている。それでもBluetoothマウスをつないでいる。これは筆者のこだわりにすぎない。

 写真、動画、音楽用に多くの領域を必要とする場合は、microSDXCカードリーダーに最大1TBのストレージを追加できる。もっとも、移植性とセキュリティに対応できるTB規模の外付けドライブを使わない理由は疑問だ。

 「Zoom」が全盛の時代、HD動画対応のインカメラ(5.0MP)とアウトカメラ(8.0MP)が搭載されていることは重要だ。Microsoftはアウトカメラ用に新しいカメラアプリを追加し、ドキュメントやホワイトボードを簡単にスキャンできるようにもしている。

 CPUは「Pentium Goldプロセッサー 4425Y」あるいは「第8世代Core m3プロセッサー」で、4GBまたは8GBのメモリ、Bluetooth 5.0、USB Type-Cポート×1とSurface Connectポート×1、microSDXCカードリーダー、3.5ミリヘッドフォンジャックを備える。

 誰もが(できれば)欲しいと考える音量ボタンと電源ボタンもある。

 他にアンビエント光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、磁力計、NFCを装備する。

 ついでに言うと、Microsoftは接続規格を変更していない。Surface Pro 4の電源コネクターはSurface Go 2でも機能する。

昔ながらの膝乗せ型

 最後に、Surface Go 2はジャーナリストの「膝乗せテスト」に合格するのだろうか。

 初代「Surface」はこのテストに合格しなかった。キーボードに比べてPC本体が重過ぎ、本体とキーボードをつなぐ磁力が安定性を失い離れてしまうため、膝の上で簡単に支えてキー入力することができなかった。

 Surface Go 2ではその心配がない。全てがしっかりとつながり、本体も明らかに軽量化されている。

 完璧なフォームファクターとは何だろう。多分、いや確実に、本稿で取り上げたユースケースで見てきたものに近い。尻ポケットにSurface Go 2を収めるにはかなり大きなズボンが必要になるが、魅力あふれる優れた端末だ。

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