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「RDBMS」でも「NoSQL」でも解決できないデータベースの課題とは?:多様化するデータへの挑戦【前編】
データの多様化が進むにつれて、従来の主流だったRDBMSで全てのデータを取り扱うことが難しくなってきた。NoSQLはそうした課題の一部を解決するものの、依然として解決が難しい課題は残る。それは何なのか。
データが多様化する中、データベース業界でデータマネジメントに関する混乱が生じている。一般的に「データベースは単一のデータモデルのみを取り扱う」というのが少し前の共通認識だった。データの多様化が、この考え方に対して変化を迫っている。
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DBMSの活用事例
データモデルにはさまざまな種類がある。
- データを2次元の表で表現するリレーショナル型
- 特定のデータ形式を持たないドキュメント型
- データをキーと値(バリュー)の組み合わせで保持するキーバリュー型
- 要素同士の関係をデータとして扱うグラフ型
などだ。異なるデータモデルのデータを同一データベースに格納し、処理するのは困難を極める。これまで新しいデータモデルに遭遇したときには、そのデータを既存のデータベース管理システム(DBMS)が準拠しているデータモデルに無理やり合わせるか、適切なデータモデルを取り扱えるDBMSを購入しなければならなかった。
RDBMSでも、NoSQLでも解決できない“あの問題”
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