「レッドチーム演習」入門【前編】
いまさら聞けない「レッドチーム演習」の基礎 そもそもレッドチームとは?
「レッドチーム演習」は、企業がサイバー攻撃のシミュレーションを通じて自社の防御強化につなげるセキュリティ対策だ。演習ではどのようなことをするのか。そもそもレッドチームとは何なのか。
模擬のサイバー攻撃を通して、自社のセキュリティ対策の有効性や、セキュリティ担当者の能力を評価する演習が「レッドチーム演習」だ。レッドチーム演習は軍の手法を応用しており、参加者は攻撃側を演じる「レッドチーム」と、防御側を演じる「ブルーチーム」の2チームに分かれる。この2つに加え、最近はもう1つのチーム「パープルチーム」を用意することがある。3チームの役割と、セキュリティ対策にもたらすメリットを解説する。
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レッドチームとは
企業を攻撃し、ブルーチームの防御を突破することを試みる役割を担うのがレッドチームだ。レッドチーム演習では、攻撃者役は標的の防御態勢を知らないことが理想的だ。そのため、外部にレッドチームを委託することもある。
レッドチームは企業の従業員や業務プロセス、技術に潜む脆弱(ぜいじゃく)性を悪用して、実際のサイバー攻撃手法による攻撃を試みる。ブルーチームに気付かれないように防御を回避して企業のネットワークに侵入し、データを不正入手する。
一般的にレッドチームは次を実行する。
- 侵入テスト
- クレデンシャル(ID/パスワードといった認証に必要な情報)の窃取
- フィッシング攻撃、ソーシャルエンジニアリング攻撃(心理的な隙を突く攻撃)などによる。
- ポートスキャン
- 脆弱性スキャン
- 企業の機密情報の盗取
- ネットワークに侵入して権限を昇格することによる。
レッドチーム演習の目的は企業のセキュリティ体制を強化することだ。そのためにレッドチームは攻撃後レポートを作成し、使用した攻撃手法、標的にした箇所、攻撃の成否などを報告する。企業のセキュリティ体制を強化し、防御レベルを引き上げ、システムを脅威から守るための改善策も提案する。ブルーチームはこのレポートから脆弱性、防御が失敗した原因、セキュリティ強化が必要な領域を知ることが可能だ。
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