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セキュリティの“想定外”に動じない心の準備「コグニティブレディネス」とは?セキュリティに心理学を応用する【前編】

セキュリティ対策に役立つ心理学的な要素に「コグニティブレディネス」がある。なぜ有用なのか。セキュリティに詳しい心理学者に話を聞いた。

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 「コグニティブレディネス」とは、変化する状況にうまく対処できる心の準備態勢を指す。意思決定や状況認識といった非定型問題の解決能力「ソフトスキル」の素になる。「従来のセキュリティ研修は、必ずしもコグニティブレディネスの育成カリキュラムを盛り込んでいなかった」と、心理学者でセキュリティベンダーImmersive Labsの顧問、レベッカ・マッキオン氏は解説する。

 マッキオン氏はこれまで英国防省などの組織や航空、原子力といった分野において、職場研修に関する研究を続けてきた。現在はセキュリティにおける心理学に従事し「何をすべきかではなく、どう考えるべきか」を教育することにより、インシデントレスポンス(インシデント発生後の対処)の質がどのように向上し得るかを調査している。

 セキュリティにコグニティブレディネスを応用することが、機動的で、自信に満ち、効率的なインシデントレスポンスチームの形成にどう役立つのか。マッキオン氏のインタビューに基づいて解説する。

バイアスを排除して“想定外“に備える

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