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ITベンダーは「敵」ではなく「仲間」だと考えるべし「VRM」(ベンダー関係管理)実践のヒント【前編】

見通しの立たないコロナ禍において、安定した企業活動を実現するためにはベンダーとの関係性が非常に重要な要素となる。ベンダーとの関係をより良くする「VRM」(ベンダー関係管理)に取り組む上でのヒントを紹介する。

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 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)の中で、企業が得たサプライチェーンにおける重要な教訓は「ベンダー関係管理」(VRM)の重要性だ。VRMとは、企業がIT製品の調達先ベンダーの状況を調査し、そのベンダーとの向き合い方を戦略的に改善する取り組みを指す。

 専門家やアナリストは「企業には強力なVRMプログラムが不可欠だ」と口をそろえる。実際には、適切なVRMの実現には遠い企業もある。企業内のサプライチェーンリーダーは、効果的なVRM戦略を立てなければならない。本稿は、企業がVRMの取り組みを成功させるために必要な7つの要素のうち、2つを紹介する。

ヒント1.ベンダーを分類する

 企業がVRMに取り組む上で重要な要素が、ベンダーをカテゴリーごとに分類することだ。調査会社Forrester Researchでバイスプレジデント兼主席アナリストを務めるダンカン・ジョーンズ氏によると、ベンダーを分類分けすることがVRMの強化に向けた適切な第一歩になる。

 ベンダーをカテゴリーごとに分類することで、企業は「どのベンダーが戦略的に最も重要で、自社が市場で突出した存在になるよう後押ししてくれるかがすぐに分かる」とジョーンズ氏は語る。ベンダーを分類することで、短期的には重要だが長い目で見れば代えが効くベンダーも明らかになる。

ヒント2.ベンダーをパートナーとして扱う

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