オンラインゲームを支える永続メモリ【後編】
レンサバ会社がゲーム用サーバに「Optane」を使う理由
オンラインゲーム用サーバを提供するGPORTALは、メインメモリの拡張のためにIntelの「Optane」を採用した。CPUやメモリ、Optaneの動作モードを使い分けることで各種オンラインゲームの要件を満たしているという。
オンラインゲーム向けのレンタルサーバを提供するGPORTALは、メインメモリの拡張に当たってIntelの永続メモリモジュール「Optane」を採用した。
各オンラインゲームの要件に応じて、GPORTALは異なるCPUを搭載するさまざまなサーバを使用している。
異なるCPUとメインメモリ、Optaneの動作モードを使い分け
Optaneを使用するに当たって、同社は新たにIntelのプロセッサ「Xeon」の第2世代を搭載するDell Technology製のサーバを購入した。同社はAMD(Advanced Micro Devices)製CPUを搭載するサーバも約200台所有している。ただしそのサーバではOptaneを使用できない。Optaneを利用できるプロセッサはXeonのみだ。
「Minecraft」はGPORTALがホストするオンラインゲームの中でも特に人気があり、CPUとメインメモリの要件が厳しくなる。同社はMinecraft用のサーバとしてDell Technologyの「PowerEdge R640」を使用している。このサーバは、Intelのプロセッサ「Xeon Platinum 8268」と、12個のOptaneを搭載する。同社がホストするオンラインゲームの中で、このサーバスペックを必要とするものは5種類に満たないという。
Optaneには「Memory Mode」と「App Direct Mode」という2つの動作モードがある。Memory Modeの場合、Optaneは揮発性メモリとなるのでサーバの電源がオフになるとメモリはデータを失う。GPORTALのCEO、ロベルト・オメツォーリ氏は「このモードはアプリケーションに変更を加える必要がなく使いやすい」と話す。DRAMがアクセス頻度の高いデータのキャッシュメモリとして機能する一方で、Optaneはメインメモリの容量を増やす役割を果たす。
App Direct Modeの場合、Optaneは永続的にデータを保有する不揮発性メモリとなり、揮発性メモリはDRAMのみとなる。Optaneを不揮発性メモリとして使用するには、アプリケーションやOS、仮想化ソフトウェアに変更を加える必要がある。
GPORTALはOptaneを揮発性メモリと不揮発性メモリの両方で使用している。今後同社はリレーショナルデータベース管理システム「MariaDB」用のサーバでもOptaneのApp Direct Modeを使用する計画だ。オメツォーリ氏はこれによるメリットについて「不揮発性メモリならサーバが停止状態に陥ってもデータベースの整合性には影響しない」と述べる。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
技術文書・技術解説
[ネットアップ合同会社] 金融庁ガイドラインから読み解く、「次世代データレジリエンス」の在り方 -
製品資料
[ネットアップ合同会社] 製造DXでデータ活用ニーズが拡大 分散データ活用とAI活用をどう実践する? -
製品レビュー
[ネットアップ合同会社] AIで使いたいデータが内外に点在、研究におけるAI活用を阻む“真の課題”とは -
製品資料
[株式会社kickflow] 稟議・承認作業の「脱オンプレ・脱Excel・ペーパーレス化」を一気に進める方法 -
製品レビュー
[株式会社kickflow] ワークフローシステムのクラウド化 “みんなが不幸になる”事態を避けるには?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「契約業務のAI活用」に関するアンケート
-
2
IT製品の導入に関するアンケート「セキュリティ」編
-
3
なぜ人はいるのにDXが進まない? ライオンも直面した“老害”レガシーシステム
-
4
「有線LAN環境」に関するアンケート
-
5
「エージェントを作るな、スキルを作れ?」 Anthropicが提唱するAI運用の勘所
-
6
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
7
シャトレーゼを悩ませる偽メール 混乱なしでBIMI導入とDMARC強化を実現した方法
-
8
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
9
障害対応に「余裕なし」が9割超 運用担当316人調査で見えた「運用赤字」
-
10
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
10G回線の真価をフルに享受するには? 導入前にチェックしたいポイント
-
7
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー