消えたら困る「Slack」のメッセージやファイルを残すには?:「Slack」のバックアップ手段を考える【前編】
ビジネスチャットツール「Slack」で送受信したファイルは自動的にバックアップされない。Slackのデータをバックアップするにはどうすればいいのか。役立つ方法を紹介する。
「Slack」はファイルのやりとりにも使える便利なビジネスチャットツールだが、Slackで送受信したファイルは自動的にバックアップされない。残念なことに、Slackのバックアップは忘れられがちだ。「Slackをバックアップする方法を知らない」「データ保護の責任が自社にあることを認識していない」「Slackのバックアップは必要ないと考えている」などが主な要因だと考えられる。
Slackのチャンネル(話題単位の小グループ)には重要なファイルやメッセージが含まれている可能性がある。そのためSlackのデータを確実に保護することが重要だ。
普通のバックアップツールは基本的にはSlackをバックアップ対象にしていないため、Slackのバックアップには対策が別途必要になる。どのような選択肢があるのか。主要な2つの方法を紹介する。
Slack用のバックアップツール
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Slack用のバックアップツールは、Slackの契約を解除するか、Slackにアクセスできなくなったユーザー企業が特に重宝する。
代表的なSlack用のバックアップツールはBackuperyの「Backupery for Slack」だ。このツールは、Slackで送受信した非構造化データ(特定の形式で管理されていないデータ)をエクスポートして保管できる。非構造化データには、PDF、画像、音声、動画などが含まれる。Backupery for Slackは、SlackからエクスポートしたデータのHTML形式への変換が可能だ。エクスポートは、指定日時に実行することも、手動で実行することもできる。
Devartのデータ管理サービス「Skyvia」も、Slackのデータのバックアップと復元に使える。
オープンソースツール
ほとんどのユーザー企業にとって、Slackのバックアップに適した選択肢は商用ツールになると考えられる。だがオープンソースのツールを使用することも可能だ。
「Slackhog」はSlackのバックアップができるオープンソースツールの一つで、Slackのチャンネル、グループ、インスタントメッセージなどのデータをバックアップできる。コマンドラインツールを使用して、プログラミング言語PythonのプログラムでSlackのデータをバックアップする方法もある。これらはオープンソースツールの数例にすぎない。「GitHub」などのソースコード管理サービスでは他にもさまざまなツールが公開されている。
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