意外に難しい「オブジェクトストレージへの簡単なアクセス」を解決:無料エディションで試せる
オブジェクトストレージに従来のファイル/ブロック形式でアクセスすることはできない。Nexustorageはこれを実現するファイルシステムを開発している。
クラウドとオブジェクトストレージはスケーラビリティ、柔軟性、ストレージコスト削減などのメリットをもたらす。だが、オブジェクトストレージに対応しているアプリケーションは少ない。
POSIXを介するファイルおよびブロックアクセスが長い間利用されてきた。この方法でオブジェクトストレージにアクセスすることはできない。
Nexustorageはこのギャップを取り除き、オブジェクトストレージへのファイルおよびブロック(NFSおよびiSCSI)アクセスを実現しようとしている。
無料のコミュニティーエディション
このソフトウェア定義ストレージが提供するメリットとして、階層化によるプライマリーストレージコストの削減、ネットワークトラフィックの削減などが挙げられている。階層の移動は、アクセスがない時間帯にスケジューリングできる。これらをまとめると、比較的安価でスケーラブルなオブジェクトストレージを従来のファイル/ブロックベースアプリケーションで使用可能にする機能となる。
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特別編集ブックレット
Nexustorageのコア機能はファイルシステム「Nexfs」による階層化だ。Nexfsはストレージの単一プールを提供する。そこでは「Amazon S3」をバルクバッキングストアとしてファイルがチャンク(デフォルト1MB、最大8MB)に分割され、SSDやSATA HDDに階層化される。アクセス頻度が高いチャンクはSSD層やSATA層に保持する。Nexfsはファイルを調べ、再呼び出しが行われる可能性を特徴付けるI/Oのプロファイルに応じてデータを移動する層を決定する。
現時点で同社は商用製品をリリースしていないが、無料のコミュニティーエディションが存在する。コンテナはサポートされていないが、将来のリリースでサポートされる予定だ。
Nexustorageの創設者グレン・オルセン氏は次のように語っている。「オブジェクトに対してブロック形式のワークロードを実行することはできない。WindowsサーバのCドライブにもデータベースにも、オブジェクトを使うことはできない。当社が変えるのはそうした点だ。考え出したのはブロック形式のワークロードをオブジェクトストレージに統合する方法だ」
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