VMwareの仮想ディスク作成方法を比較【前編】
「RDM」(RAW Device Mapping)とは? VMware仮想ディスクの作成方法
VMwareは仮想ディスクの作成方法として「RDM」と「シックプロビジョニング」「シンプロビジョニング」を用意している。その中からRDMの仕組みを説明する。
仮想的なストレージである「仮想ディスク」は物理的なストレージに比べて、移植のしやすさとファイル保存の効率性に優れている。仮想化ベンダーのVMwareは
- RDM(RAW Device Mapping)
- シックプロビジョニング
- シンプロビジョニング
という3種類の仮想ディスク作成方法を用意しており、それぞれストレージの割り当て方が異なる。
これらの方法で作成した仮想ディスクは、それぞれ異なる特徴を持つ。それぞれの違いを把握すると、問題を引き起こすことなく、システムのストレージ割り当ての効率を向上できる。
「RDM」とは? まずは3つのVMware作成方法をおさらい
RDMは、仮想マシン(VM)がストレージエリアネットワーク(SAN)にある個別のストレージに直接アクセスできるようにする。
シックプロビジョニングで作成した仮想ディスクは、ストレージを事前に割り当てることで待ち時間を短縮する。シックプロビジョニングは「Lazy Zeroed」「Eager Zeroed」の2種類がある。Lazy Zeroedの長所はすぐに仮想ディスクを作成できる点にあり、Eager Zeroedの長所はデータの読み書き速度とセキュリティが優れている点にある。
シンプロビジョニングで作成した仮想ディスクは、ストレージのうち仮想ディスクに割り当てられた領域を複数のVMに配分することで、ストレージの利用効率を最適化する。
データ入出力が多いアプリに役立つ「RDM」
RDMを使用すると、VMはストレージの識別番号であるLUN(論理ユニット番号)を参照して、SAN内のストレージに直接接続できる。
VMのデータは、RDMではVMwareのファイルシステム「VMFS」(Virtual Machine File Systems)のボリュームに格納されない。VMFSのボリューム(ストレージ領域)にある、VMの作業ディレクトリ内の小さなディスク記述子ファイルに格納される。
RDMには「仮想互換モード」と「物理互換モード」という2種類の機能がある。仮想互換モードはデータ保護のためのファイルロック機能とスナップショットを利用可能にし、物理互換モードは制御対象のストレージのほぼ全てのハードウェア機能にアクセスできるようにする。
中編はシックプロビジョニングの2つの種類、Lazy ZeroedとEager Zeroedの違いを説明する。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社フィックスターズ] 組み込みデバイスへのAI実装で開発速度と品質を両立する方法 -
製品レビュー
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 実画面を見れば納得 営業・設計・開発を「AI×CRM」でつなぐとこうなる -
比較資料
[アイティメディア広告企画] ERP導入ガイド:「OBIC7」「SMILE V 2nd Edition」「Oracle NetSuite」を比較 -
市場調査・トレンド
[アイティメディア株式会社] AI Overviews時代のB2Bマーケ! 成長企業が選ぶ戦略とは? -
市場調査・トレンド
[アイティメディア株式会社] なぜあの施策は失敗したのか? B2Bマーケ施策を成功させる3つの鉄則
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
2
Microsoft 365侵害企業の9割はMFA導入済み 1002人調査で見えた盲点
-
3
NVIDIA「一強体制」の終わりか データセンターを襲う“電力の壁”
-
4
岐阜県庁が7000人規模でも重くならないテレワークを「Prisma Access」で実現
-
5
「アップグレードできないJava」をどう守る IBMとRed HatがAIで400件超修正
-
6
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
7
「パスワード使い回し8割」の衝撃 なぜ“パスキー移行”が必要か
-
8
「GitLab」に最高深刻度の脆弱性 2014年以降の全版に影響を及ぼす恐れ
-
9
IBM iのブラックボックス化を打破 資産継承と進化を実現する「IBM Bob」の実力
-
10
PHP2Shellの「事前の情報流出」でパニックに パッチ公開を巡る“混乱劇”
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
3
10G回線の真価をフルに享受するには? 導入前にチェックしたいポイント
-
4
SCS評価制度時代の「SASE選定」ガイド
-
5
顧客対応自動化の要点:RAGとデータ連携で“業務で使える生成AI”にする方法
-
6
マンガで解説:情シスの負担を減らす「MDRサービスのインシデント対応」の中身
-
7
「EDR」選定ガイド:比較・検討フェーズで整理すべきポイントを解説
-
8
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
9
なぜAIは組織で定着しないのか? 全社展開を阻む「3つの壁」と突破のヒント
-
10
ランサムウェア攻撃“究極の対策”はこれだ
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー