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Googleアカウントの「2段階認証」が標準で有効に Googleの狙いは?Googleセキュリティ強化策の効果と反発【前編】

Googleは2021年10月、「Googleアカウント」の2段階認証を標準で有効にした。なぜこうした措置に踏み切ったのか。その意図を探る。

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Google | 認証 | セキュリティ対策


 Googleが同社サービスのアカウント「Google Account」(Googleアカウント)に対して2段階認証を有効化した結果、対象のGoogleアカウントに対する侵害が減少したという。公式ブログで2022年2月に公開したエントリ(投稿)で明らかにした。

 2021年10月から、GoogleはGoogleアカウントにおける2段階認証を標準で有効にした。1億5000万件以上のGoogleアカウントで2段階認証プロセスを有効化。動画共有サービス「YouTube」の200万件以上のアカウントには、2段階認証を必須要件として追加した。

 Googleアカウントの2段階認証では、以下の複数の認証要素を利用できる。

  • Googleのスマートフォン用アプリケーションに表示する確認メッセージ
  • 音声またはテキストメッセージによる確認コード
  • バックアップコード
    • スマートフォンを紛失した場合や、他の認証方法が利用できない場合に利用するコード。
  • 「Google Authenticator」(Google認証システム)などの認証アプリケーション
  • 物理的なセキュリティトークン

2段階認証でアカウント侵害が“半減”

 2段階認証を有効化した1億5000万件以上のGoogleアカウントについて、アカウント侵害が減少したと、Googleのグエミー・キム氏はブログエントリで説明する。キム氏は同社でアカウントセキュリティ安全性担当ディレクターを務める。こうした結果は、Googleアカウント所有者のデータと個人情報の保護に「2段階認証がいかに効果的かをはっきりと示している」と同氏は主張する。「この結果は喜ばしく、エンドユーザーやコミュニティーの反応にも満足している」(同氏)

 キム氏は「エンドユーザーの安全性を高めるために、引き続き他の取り組みも進める」と説明する。ブログエントリによると、Googleはパスワードに依存しない認証システムの開発に積極的に取り組んでいる。2022年もGoogleアカウントの2段階認証の有効化を進めるという。

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