いまさら聞けない「.NET」の基礎 「NuGet」とは何か:「Node.js」と「.NET」を比較する【中編】
「.NET」は、さまざまなシステムで稼働するアプリケーションの開発環境を企業に提供する。.NETを使うと、開発者はどのような機能を実装できるのか。開発時に利用できるツールにはどのようなものがあるのか。
「Windows」「Linux」「macOS」向けのアプリケーション開発が可能なオープンソースのアプリケーション開発・実行環境が「.NET」だ。「.NET 5.0」以前の.NETは「.NET Core」という名称だった。Microsoftが中心になって管理しており、「Visual Basic」「C#」「F#」などのプログラミング言語を用いたアプリケーション開発環境を提供する。
.NETとは
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Webアプリケーション開発用のフレームワーク
.NETを用いたアプリケーション開発では、次の機能を実現するクラス(データや操作をまとめた「オブジェクト」の設計図)を利用できる。
- データ構造化(データを定型値として扱いやすい形に整えること)
- 暗号化などのセキュリティ強化
- データベースへのアクセス制御
- グラフィックレンダリング
- XMLドキュメントの操作
.NETは、パッケージのバージョンを追跡、更新するためにパッケージマネジャー「NuGet」を使用する。NuGetが管理対象にするパッケージは、複数アプリケーションが利用可能な汎用(はんよう)機能を収めたDLL(ダイナミックリンクライブラリ)ファイルを中心に構成されている。実現したい機能に応じたDLLファイルをパッケージに含めることにより、開発者はコーディングを効率化可能だ。
開発者はNuGetを使うことで、複数バージョンのDLLファイルを管理し、必要に応じてパッケージを更新できるようになる。NuGetはパッケージインストール時に、依存関係を解消(必要な他パッケージをインストール)したり、競合を解消(正しいバージョンのパッケージをインストール)したりする。
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