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無料機能「chkdsk」のHDDチェックが速くなる主要パラメーター一覧:「Windows 10」ドライブ障害の対処法【第3回】
「Windows 10」ユーザーであれば無料で使えるドライブ修復機能「chkdsk」。その処理内容を指定するパラメーターを覚えておくと、chkdskをより快適に利用できる。主要なパラメーターを整理しよう。
「Windows 10」が標準搭載するドライブ診断・修復機能「chkdsk」(チェックディスク)は、HDDやSSDといったドライブの問題を修復する。Windows 10ユーザーであれば無料で利用可能だ。chkdskには、処理内容を指定する豊富なパラメーターがある。
「chkdsk」の知っておきたい主要パラメーター
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「コマンドプロンプト」(Command Prompt)などWindows 10のCLI(コマンドラインインタフェース)に「chkdsk /?」というコマンドを入力すると、各種パラメーターの使い方を確認できる。chkdskの基本的なパラメーターには、
- /f
- ディスクのエラーを修正する。
- /r
- 不良のセクタ(データを読み書きする最小区画)を見つけて、読み取り可能な情報を回復する。
がある。次のパラメーターを指定して、使用するシステムリソースを増やしたり、操作を限定したりすると、chkdskの実行時間を短縮できる。
- ボリューム(ファイルやフォルダなどを保存する論理的な領域)名
- 特定のボリュームに対してchkdskを実行する。これにより問題を素早く確認できる。
- /perf
- より多くのシステムリソースを割り当てて処理を高速化する。この場合、実行中のアプリケーションのパフォーマンス(処理速度や応答速度など)が低下する可能性がある。ファイルシステムがNTFSの場合に利用できる。
- /scan /forceofflinefix
- 問題が見つかった際、「オフライン修復」のために修復をキュー(処理待ち行列)に挿入する。オフライン修復は、問題が存在するボリュームのマウント(OSが認識して利用可能な状態にすること)を解除した後に、その問題の修復を実行することを指す。ファイルシステムがNTFSの場合に利用できる。
- /i
- ボリュームの診断範囲を限定し、実行時間を短縮する。ファイルシステムがNTFSの場合に利用できる。
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