いざというときの火災対策マニュアル【前編】
段ボールやプラスチックはNG? 「データセンター火災」を防ぐ基本行動
データセンターの火災は企業に甚大な損害をもたらす。最悪の事態を防ぐために、企業はどのような火災対策を取るべきなのか。
データセンター火災はめったに起きないが、発生すると企業に大打撃を与える恐れがある。いざというときに適切に対処するための備えと、対処せずに済ませるための予防が重要だ。
火災対策には防火、検知、消火、復旧の4つの要素がある。火災の発生を防ぎ、出火時はすぐに検知し、消火によって被害を抑制し、被害から復旧させることだ。これらを適切に実施するために、必要なものを整えなければならない。
おろそかになりがちなデータセンター防火対策 その基本とは
防火は、火災対策の中では最も簡単かつ安価なものだが、おろそかになりがちな対策でもある。データセンターにおいては可燃物、例えば段ボール箱やプラスチック包装材を保管してはならない。
電気機器の主要な接続部については、少なくとも年1回、温度を測定する赤外線サーモグラフィーでスキャンすべきだ。ケーブルが伸縮して接続部が緩み、電気火災を引き起こす危険な状態になる可能性があるからだ。
火災検知
煙感知器は、データセンターの停止を回避するためにイオン式と赤外線式の両方のセンサーを備えたインターロックシステム(緊急時に機器を停止させる仕組み)を使用するとよい。イオン式センサーは煙によるイオン電流の変化、赤外線式センサーは赤外線の変化を感知する。データセンターが停止する前に、イオン式と赤外線式の両方のセンサーが作動する必要がある。
さらに望ましいのは、標準的な煙感知よりも早く煙を感知する、吸引式の煙感知システムだ。例えばHoneywell Internationalの製品がデータセンターでよく使われている。吸引式の煙感知システムは、小さなパイプで空気サンプルを吸引し、煙とほこりを識別できる。いち早く煙を検知すれば、携帯型の消火器でも対処できる。
中編はデータセンターの消火方法を紹介する。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
2
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
3
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
4
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
5
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
6
「有線LAN環境」に関するアンケート
-
7
データセンター事業者が「脱VMware」をした“例のライセンス問題”じゃない理由
-
8
積水化学工業が「SAP S/4HANA Cloud」の“全グループ導入”に踏み切った訳
-
9
生成AIが普及しても「技術書」を手放せないエンジニアの本音
-
10
「テザリング依存」に潜む落とし穴 “遅いVPN”を解消するネット構築術
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
-
8
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
9
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
10
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー