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Windows信奉者が理解に苦しむ“Linux多過ぎ”問題Windowsしか知らなかった人のための「Linux」入門【第1回】

「Linux」に関する知識が十分にないまま「Windows」からLinuxへの乗り換えを進めると、想定外の課題に直面することがある。Windowsしか使ったことがない人が、Linuxを使用する前に知っておくべきことを整理する。

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 OSを「Windows」から「Linux」に移行するには、ある程度の覚悟が必要だ。それでも移行によって選択肢やチャンスが広がることがある。スムーズな移行のためには、移行前に適切なドキュメントを参照し、詳細な計画を立て、新しいスキルを習得することが不可欠だ。

 WindowsからLinuxへの移行そのものは難しくない。ただし移行後に想定外の課題に直面しないためには、移行前にLinuxとWindowsの違いを理解する必要がある。これまでWindowsしか使ってこなかった人が、Linuxへの移行を検討する際に知っておきたい、両者の主要な違い8つを整理しよう。

1.「Linux」は実は1つではない

 Microsoftのみが開発・提供するWindowsとは異なり、Linuxのディストリビューション(配布用パッケージ)を提供するベンダーは1社ではない。Linuxのソースコードはオープンソースであり、さまざまなベンダーが独自のディストリビューションを開発・提供している。

 Linuxには、目的別にさまざまなディストリビューションがある。企業の本番サーバ向けディストリビューションもあれば、クリエイターや開発者、コンシューマー向けのディストリビューションもある。特定の用途に向けた標準アプリケーションのラインアップが、ディストリビューションを互いに区別している。

 Windowsとの重要な違いが、もう一つある。それはLinuxコミュニティーの存在だ。Linuxをはじめとするオープンソースソフトウェア(OSS)の開発は、世界中のコントリビューター(貢献者)によるコラボレーションに依存している。Linuxのコミュニティーは世界中の組織にまたがっている。コントリビューターの使用言語や貢献目的はさまざまだ。


 第2回以降は、残る7つの違いを紹介する。

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