セキュリティのベストプラクティスを紹介
Windows管理者が知りたい「Linuxデスクトップ」4つの注意点
LinuxもWindowsと同様に、セキュリティの確保が重要になる。これまでWindowsデスクトップを中心に管理してきたIT担当者のために、Linuxデスクトップのセキュリティに関して注意すべき項目を確認しておこう。
クライアントOSとして「Linux」を利用するLinuxデスクトップは、攻撃を受ける危険性があるという点では、「Windows」をクライアントOSとするWindowsデスクトップと変わらない。IT担当者はエンドユーザーのLinuxデスクトップをセキュリティ侵害から保護しなければならない。
LinuxデスクトップもWindowsデスクトップと同じく、組織のセキュリティ基準に従う必要がある。ID・アクセス管理や構成管理、パッチ管理など対象は多岐にわたる。これまでWindowsデスクトップを中心に管理してきたIT担当者に向けて、Linuxデスクトップのセキュリティを高める上で注意すべき4つのポイントを紹介しよう。
併せて読みたいお薦め記事
「Linux」についてもっと詳しく
- Windowsから「Linuxデスクトップ」へ乗り換えたくなる4つの理由
- LinuxシンクライアントがWindowsを上回る理由 仮想デスクトップには何がベスト?
- 「Chrome OS 74」の注目機能とは? Android/Linuxアプリ利用がより快適に
「Windows Server」と「Linux」を比較
注意点1.構成・パッチ管理
組織がLinuxデスクトップのセキュリティを確保する上で重要な作業の一つは、コアとなるOSとアプリケーションの構成やパッチの管理だ。Linuxのパッケージ管理を支援するツールとして、「RPM Package Manager」(旧Red Hat Package Manager)や「YaST」(Yet another Setup Tool)などがある。管理者は新しいLinuxツールを活用しそびれたり、管理作業に余分なリソースを投じたりしがちだが、こうしたツールを積極的に活用することが重要だ。
新しいツールを導入するときは、構成やパッチを管理する既存のツールと連携させる必要がある。GFI SoftwareやZohoのManageEngine部門などのベンダーは、LinuxやWindows、「macOS」向けに構成とパッチを管理するツールを提供しており、1つのツールで幅広いクライアントデバイスを管理できる。
注意点2.脆弱性対策
「Apache HTTP Server」「OpenSSL」「OpenSSH」「MySQL」「PHP」など、Linuxで実行するあらゆるプログラムにも注意しなければならない。パッチ未適用のバージョンや不適切な構成のバージョンがあると、既知の脆弱(ぜいじゃく)性が残ったままになっている危険がある。脆弱性テストや侵入テストを使って、Linuxデスクトップの脆弱性の有無を確認することが必要になる。
注意点3.監査・制限
安全にLinuxデスクトップを利用するには、適切な監査や制限が必要だ。「Tiger」「Bastille」「Linux Security Auditing Tool」(LSAT)などのツールは、パスワードの複雑さやファイルアクセス権限、ネットワークセキュリティ設定などの項目で、Linuxデスクトップの監査や制限を支援する。Center for Internet Security(CIS)も、各種Linuxディストリビューションのセキュリティ確保に役立つ多彩なツールやベストプラクティスを提供している。
注意点4.エンドユーザーの考慮
Linuxデスクトップのエンドユーザーの存在も考慮しなければならない。Linuxデスクトップのエンドユーザーは開発者やシステムアナリストなど技術系の従業員が中心で、Linuxを使って特殊なプログラムを実行している場合もある。ITに精通したエンドユーザーだからといって、セキュリティポリシーを十分に理解しているとは限らないので注意が必要だ。
管理者がLinuxデスクトップをより確実に保護するためには、他にも「セキュリティ情報・イベント管理」(SIEM)や「データ損失防止」(DLP)、「クラウドアクセスセキュリティブローカー」(CASB)、「セキュアWebゲートウェイ」などのセキュリティ対策も実施する必要がある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
2
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
3
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
4
「何も変更していないのにWebサイトがクラッシュ」 そのときの原因は?
-
5
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
6
「何から始めればいい?」 情報漏えい対策で悲鳴を上げる中小企業のリアル
-
7
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
8
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
9
個人の業務効率化で終わる企業の盲点 AIで成果を出す「上位6%」の手法
-
10
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
プログラミング不要で誰でも実現できる、ネットワーク運用管理の自動化とは
-
5
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
6
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
10
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー