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Linuxの“謎”文字列「rwx」とは? いまさら聞けない「chmod」の基礎Linux/UNIX初心者のための「chmod」の使い方【前編】

ファイルやフォルダにパーミッションを設定する「chmod」には、さまざまなオプションがある。chmodを使ってエンドユーザーやユーザーグループごとにパーミッションを付与するためのオプションを解説する。

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UNIX | アクセス制御 | Linux


 「Linux」を含む「UNIX」系システムでは、ファイルやフォルダのパーミッション(ユーザーグループ別の利用権限)を指定するためのコマンド「chmod」が利用できる。IT管理者は、UNIX系システムにおいて「r」「w」「x」の3文字を任意に組み合わせて、ファイルとフォルダにパーミッションを割り当てることが可能だ。

 r、w、xの3文字は何を示しているのだろうか。それぞれ、

  • r:読み出し許可
  • w:書き込み許可
  • x:実行許可

を意味する。UNIX系OSは、ファイルのパーミッションの問い合わせに対して、以下のような結果を表示する。

  • rwx
  • r-x
  • rw-
  • r-

 かつてUNIX系システムの管理者は、「実行」「書き込み」「読み出し」の3つの操作に対するパーミッションに、それぞれ1桁の数値を割り当てることを考えた。これにより、さまざまな組み合わせのパーミッションを1桁の数字で表記できるようになった。

 まずはシンプルに、以下のように割り当ててみよう。

  • 4:読み出し許可
  • 2:書き込み許可
  • 1:実行許可

 上記のパーミッションを表す数値を足すと、0から7まで他と被らない数値になる。合計値別のパーミッション例を次に示す。

  • 4:読み出し許可
  • 6:読み出し(4)と書き込み(2)許可
  • 7:読み出し(4)と書き込み(2)と実行(1)許可

 表1に、chmodで指定できるパーミッションと、対応する数値および合計値の算出法の一覧表を示す。

表1 chmodの数値の一覧
数値 パーミッション 合計値の算出法
0 --- 0+0+0
1 --x 0+0+1
2 -w- 0+2+0
3 -wx 0+2+1
4 r-- 4+0+0
5 r-x 4+0+1
6 rw- 4+2+0
7 rwx 4+2+1

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