iPhoneに“野良アプリ”をインストールして安全に使う「正しい」方法:iOS「サイドロード」の実態と危険性【第2回】
Appleは特定用途に向けて、App StoreにないアプリケーションをiOSデバイスにインストールする「サイドロード」の方法を用意している。具体的な方法を紹介する。
「サイドロード」は、「App Store」「Google Play」といった公式アプリケーションストア以外からアプリケーションを入手することを指す。Appleは特定用途に向けて、スマートフォンOS「iOS」でサイドロードしたアプリケーション(「野良アプリ」と呼ばれる)を利用する方法を用意している。どのような方法なのか。詳しく見ていこう。
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連載:iOS「サイドロード」の実態と危険性
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iOSのユーザー企業に対して、Appleは社内向けの独自iOSアプリケーションを開発、配布できるようにするプログラム「Apple Developer Enterprise Program」(ADEP)を用意している。ADEPのユーザー企業が、独自iOSアプリケーションをサイドロードする方法は2つある。モバイルデバイス管理(MDM)を使う方法と、自社運用するアプリケーション配布用Webサイト(以下、社内サイト)を使う方法だ。
AppleはMDMを使う方法を推奨している。独自アプリケーションの実行に必要なデジタル証明書の配布を自動化できるからだ。社内サイトを使う場合、ユーザー企業はエンドユーザーに以下の手順を踏んでもらうことで、独自アプリケーションのサイドロードが可能になる。
- 社内サイトからアプリケーションをインストールする
- インストールしたアプリケーションのアイコンをタップする
- iOSが表示する「信頼されていないエンタープライズ開発元」という警告メッセージを閉じる
- 「設定」「一般」「プロファイル」(または「プロファイルとデバイス管理」)の順にタップし、開発元をタップしてその開発元を信頼するように設定する
アプリケーションをサイドロードする際には注意点がある。Appleがインターネットを介して、iOSデバイス内のデジタル証明書を定期的に再検証する必要があることだ。再検証ができず、デジタル証明書が失効すると、サイドロードしたアプリケーションは使えなくなる。
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