OneDriveに潜むランサムウェアを探す「Microsoft Defenderウイルス対策」の機能とは?:使える「Microsoft Defenderウイルス対策」の6大機能【後編】
ランサムウェア対策は企業の急務だ。「Microsoft Defenderウイルス対策」はランサムウェア攻撃に立ち向かうために、どのような機能を備えているのか。
「Windows 10」「Windows 11」が搭載するマルウェア対策機能「Microsoft Defenderウイルス対策」(Microsoft Defender Antivirus)は、幅広い機能でデバイスの保護を支援する。Microsoft Defenderウイルス対策の主要な6つの機能のうち、本稿は残る4つ目から6つ目を紹介する。
4.深刻化するランサムウェア被害を防ぐ“あの機能”
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連載:使える「Microsoft Defenderウイルス対策」の6大機能
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「Windows Defenderウイルス対策」とは?
Microsoft Defenderウイルス対策にはファイル同期サービス「OneDrive」と連携する、ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)対策機能がある。この機能は特に、重要なデータを扱っている企業に役立つ。Microsoft Defenderウイルス対策は、OneDrive内にあるファイルからランサムウェアを検出した場合、エンドユーザーに知らせた上で、ランサムウェアを削除してファイルの復元を図る。ランサムウェア対策を効果的に実施するには、企業はOneDriveとフォルダのアクセス制御を設定する必要がある。
5.設定の改ざんを防ぐ
他にもMicrosoft Defenderウイルス対策は改ざん防止機能を備える。悪意のあるアプリケーションによる、Microsoft Defenderウイルス対策の設定の改ざんを予防する。改ざん防止機能はデフォルトで有効になっているが、IT管理者が無効にできる。
6.アクセス制御でファイルやフォルダを守る
Microsoft Defenderウイルス対策はフォルダアクセス制御の機能も持つ。ランサムウェアをはじめ、マルウェアによる不正な変更からファイルやフォルダを保護する。この機能は、デフォルトでは無効だが、IT管理者が有効にできる。保護するフォルダを指定し、信頼できるアプリケーションのみがそのフォルダにアクセスできるように設定することも可能だ。
IT管理者が許可している場合、Windows 10やWindows 11の標準セキュリティツール「Windowsセキュリティ」(Windows Security)で、Microsoft Defenderウイルス対策を設定できる。他にもデバイスの設定をまとめた「ローカルグループポリシー」を編集する方法がある。この場合は「ローカルグループポリシーエディター」(Local Group Policy Editor)の画面左側にあるフォルダツリーから「コンピューターの構成」「管理用テンプレート」「Windowsコンポーネント」「Microsoft Defenderウイルス対策」の順にたどると設定できる。
「グループポリシー」を使って、管理対象のデバイスでMicrosoft Defenderウイルス対策を管理することもできる。グループポリシーは、ID・アクセス管理システム「Active Directory」が持つ、エンドユーザーやデバイスの一元管理機能だ。Microsoft Defenderウイルス対策の管理には、エンドポイント管理ツール「Microsoft エンドポイント マネージャー」(MEM:Microsoft Endpoint Manager)やWindowsのコマンド実行ツール「PowerShell」、さまざまなソフトウェアからのシステム情報の取得、設定を一元化できる仕組み「Windows Management Instrumentation」(WMI)も有効だ。
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