100Gbps光ファイバー網を教育機関に 英国「教育ネットワーク刷新」の実態は?:英国で進む「教育・研究機関向けネットワーク刷新」の中身【前編】
英国の非営利組織Jiscが北アイルランドやイングラインド北西部で、教育・研究機関向けのネットワーク刷新を進めている。具体的に何をしているのか。
英国の高等教育機関や研究機関向けに技術サービスを提供する非営利組織Jiscは、北アイルランドに新たなネットワークを提供するためのパートナーとして、法人向けネットワークインフラベンダーのNeos Networksを選んだ。Jiscは、英国の教育・研究機関向け高速通信ネットワーク「Janet Network」を支えている。
100Gbps網も整備 英国で進む「教育ネットワーク刷新」とは
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Jiscは、教育・研究機関を代表してITベンダーとの取引交渉を実施している。これにより教育・研究機関がITシステムの導入にかける時間とコストを節約できるように支援する。同団体は30年以上にわたって技術サービスを提供してきた経験に基づき、教育・研究機関向けにIT導入のアドバイスも実施する。
Neos Networksとの協業の目的は、英国の北アイルランドにあるJiscのデータセンターと、アイルランドのダブリンにある主要パートナーネットワークとの間をつなぐ、最大データ転送速度100Gbpsの光ファイバーネットワークを提供することだ。Jiscは、競争入札を経てパートナーをNeos Networksに決定した。Neos NetworksはJisc向けに未使用の光ファイバーネットワークであるダークファイバーを提供する。
北アイルランドとダブリンを結ぶダークファイバーに先駆け、Neos Networksは2022年1月に発表した通り、英国のイングランド北西部でもJisc向けにダークファイバーを提供している。イングランド北西部のネットワークは、地域の150組織以上の教育・研究機関が活用している。具体的な利用機関の例は以下の通りだ。
- 英国マンチェスター、同リバプール、同ランカスターに拠点を置く大規模な大学
- 複数の単科大学
- University of Manchester(マンチェスター大学)ジョドレルバンク天体物理学センターをはじめとする主要な研究施設
- 科学技術施設会議(STFC)デアズベリー研究所
- 欧州原子核研究機構(CERN)のスイスの研究施設にある、大型ハドロン衝突型加速器から英国に届くデータを処理するための中心拠点。
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