Javaアプリをおかしくする「外部システム」の厄介な問題とは? 対策は:Javaのよくあるランタイムエラーの5大原因【第4回】
Javaのランタイムエラーは、アプリケーションとやりとりする外部システムに起因する場合がある。こうしたランタイムエラーの対処方法を紹介しよう。
プログラミング言語および実行・開発環境「Java」を使用したアプリケーションの安定した実行のためには、実行中のエラーである「ラインタイムエラー」(実行時エラー)の原因を正しく理解し、対策を取ることが欠かせない。Javaの主要なランタイムエラーの5つの原因のうち、4つ目を解説する。
4.外部システムとの接続エラー
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連載:Javaのよくあるランタイムエラーの5大原因
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エラーへの対処法
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アプリケーションが単独で存在することはほとんどない。データベース管理システムやメッセージキュー/ストリーム(連続的に発生し続けるデータ)処理ミドルウェアなど、さまざまな外部システムとやりとりする。外部システムとの接続が必要なアプリケーションが、外部システムに接続できなければ、結果としてランタイムエラーが生じることは避けられない。
外部システムにおいて次のいずれかの状況が発生した際に、開発者が呼び出し元のアプリケーションに更新を加えないと、外部システムを原因とするランタイムエラーが生じる恐れがある。
- IPアドレスの変更
- 認証に必要な資格情報の変更
- ファイアウォールの構成の変更
- メンテナンスによる外部リソースの停止
外部システムに変更が生じたら、開発者は速やかにアプリケーションを修正する必要がある。モダンなWebアプリケーションに関するベストプラクティス集「The Twelve-Factor App」は、全ての設定用データをアプリケーションの外部に保持することを推奨する。外部システムが変更されたときに、アプリケーションを迅速に修正できるようにするためだ。これによりソースコードを変更せず、ファイルを更新することで外部システムの変更に対処できるようになり、アプリケーションの再構築を回避しやすくなる。
本番環境が不安定な状態でも稼働できるようにするアプリケーション設計手法を「カオスエンジニアリング」と呼ぶ。カオスエンジニアリングツールは、アプリケーションのプロセスをランダムに終了させることで、アプリケーションの耐障害性をテストするツールだ。カオスエンジニアリングツールは、外部システムで障害が発生しても応答性と回復性を保ったアプリケーションの開発を後押しする。
外部システムを利用すると、そのシステムを開発者が制御できないという問題が必然的に生じる。それでも外部システムが原因で障害が発生した場合の、アプリケーションの対処方法は制御できる。開発者は、自身の制御が及ばない外部システム起因のランタイムエラーを見込んで、外部システムでの障害発生時に適切に対処可能なアプリケーションを開発することが重要だ。
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