TikTok×Salesforceで何がかなう? ECに役立つ「Commerce Cloud」の機能:Salesforceが進める「Commerce Cloud」の強化
Salesforceは、Eコマース向けCRMサービス「Commerce Cloud」の強化を進めている。「TikTok」との連携機能など、注目すべき幾つかの機能をまとめて説明する。
Salesforceは、2022年6月に開催した同社のユーザーカンファレンス「Salesforce Connections 2022」で、幾つかの新しいマーケティング機能やEコマース機能を発表した。このカンファレンスは、ユーザー企業におけるSalesforceのクラウドアプリケーション管理者が主な対象だ。Salesforceは、こうした管理者を「Trailblazer」(トレイルブレイザー:先駆者)と総称している。本稿は同イベントでSalesforceが発表したサービスの新機能を紹介する。
SalesforceとTikTokで何ができるのか?
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SalesforceはEコマース向けCRM(顧客関係管理)サービスの「Commerce Cloud」と、ByteDanceのショート動画共有サービス「TikTok」の連携を発表した。ユーザー企業はCommerce Cloudの機能と蓄積データを利用し、TikTokの自社ページで、自社のEコマースサイトにリダイレクトする広告を配信できるようになる。
「Snapchat」「Instagram」など他のSNS(ソーシャルネットワークサービス)と同様に、SalesforceはTikTokのアカウント管理とデータ分析のための機能を追加する計画だ。ユーザー企業は、TikTokへの商品掲載の自動化が可能になる。加えて広告効果を高めるためのTikTok独自の計測タグである「TikTok Pixel」を使って、広告のパフォーマンス測定や、広告の再ターゲティングを目的としたオーディエンスのセグメント化を実施できるようになる。
SalesforceはCommerce Cloudの新機能「Commerce for Customer Service」の一般提供の開始も発表した。これはユーザー企業がさまざまなチャネルにわたって顧客の注文履歴を把握し、管理コンソールから返品や交換、広告配信、納品などの作業を実施するための機能群だ。
2022年9月には、Salesforceは新機能の「Commerce Marketplace」を提供する。Commerce Marketplaceにより、ユーザー企業は独自のオンラインマーケットプレースを構築し、自社商品に加えて他社商品を販売できるようになる。
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