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「AI活用型APM」から目が離せないのはなぜ? 市場規模は倍に人工知能で広がる「APM」の可能性【後編】

人工知能(AI)技術を採用した「アプリケーションパフォーマンス監視」(APM)ツールのニーズは旺盛だ。AI技術がAPMにもたらす未来とは。

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 「アプリケーションパフォーマンス監視」(APM)の仕組みに人工知能(AI)技術を取り入れる動きが、APM市場を飛躍的に拡大させるという予測がある。新しいタイプのAPMツールは、企業にどのようなメリットをもたらすのか。

ユーザーもIoT工場もハッピー? 「AI活用型APM」がもたらすインパクト

 調査会社Global Industry Analystsの2021年のレポートによると、世界のAPM市場は2020年の63億ドルから、2026年には120億ドルまで拡大する見込みだ。AI技術の進化が追い風となり、ネットワークやデータベースの監視から、ログやコンテナ、ユーザーの監視に至るまで、APMの用途が広がる。

 運用の分析にAI技術を取り入れることで、企業はアプリケーションの単純なデバッグ(不具合の修正)やチューニングが容易になるだけではなく、可視化と自動化のレベルを高めることが可能になる。新しい監視手法により、企業はアプリケーションのユーザー体験を改善しやすくなる。IoT(モノのインターネット)デバイスを利用する工場では、機械同士のより正確な“情報共有”ができるようになる。

 ITインフラとアプリケーションの両面で分散化が進む中、企業が注意する必要があるのは、プライバシーとセキュリティの問題だ。その問題をクリアできれば、企業はAI技術を取り入れた開発や運用の自動化によって、ユーザーの心をつかむアプリケーションを作ることができると考えられる。

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