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“本当に売れなくなったPC”はこれだ 出荷台数の実態から明らかに縮小する世界のPC市場【後編】

“PC不況”とはいえ、あらゆる地域で、あらゆるPCの出荷が伸びなくなったわけではない。特に成長が鈍化しているPCとは何なのか。世界PC出荷台数の上位ベンダーの実態から探る。

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 調査会社Gartnerが2022年10月に発表した、2022年第3四半期(7月〜9月期)の世界PC出荷台数シェアは、一見すると前年同期からの大きな変化はない。ただし細部には見逃せない動きがある。それは何なのか。

世界中で売れなくなった“あのPC”

 2022年第3四半期のPCベンダーの出荷台数シェア上位3社は、Gartnerの調べでは下記の通りだ。顔触れは前年同期における同社の調査結果と変わらない。

  • 1位:Lenovo(シェア25.2%、前年同期比1.3ポイント増)
  • 2位:HP(同18.7%、同2.2ポイント減)
  • 3位:Dell(同17.7%、同0.3ポイント減)

 シェアを落としたHPとDellに共通するのは、ノートPC出荷の苦戦だ。Gartnerによると、2021年第3四半期から2022年第3四半期にかけての出荷台数成長率について、HPは約28%のマイナスを記録した。HPは一部の地域でデスクトップPCの出荷が伸びたが、ノートPCの出荷が振るわず、全体として落ち込んだ形だ。

 Dellは、シェアが前年同期と比べて微減したものの、HPとの差を縮めることができた。Dellはアジア太平洋(APAC)地域を除き、全地域でデスクトップPCの出荷が伸びた。一方ノートPCの出荷は、日本を除いて全地域で減少した。

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