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いまさら聞けない「Raspberry Pi」 “格安・極小PC”の正体とは?:Raspberry Piの基礎知識【前編】
シングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」は教育や娯楽だけではなく、さまざまな用途で活用できる。Raspberry Piの概要を、ハードウェアや利用目的の観点から解説する。
2012年の販売開始以来、「Raspberry Pi」は、幾つものモデルが登場してきた。Raspberry Piには、どのような特徴があるのか。
そもそも「Raspberry Pi」とは何か
Raspberry Piは、最低限の要素から成るコンピュータ「シングルボードコンピュータ」(SBC)だ。以下のハードウェアとインタフェース一式が、1枚の電子基板に載っている。
- CPU
- メインメモリ
- LANコネクタ
- USBコネクタ
- HDMI Microコネクタなどの映像出力端子
- microSDメモリカードなどの外部記憶媒体用コネクタ
CPUソケットやメモリスロット、「PCI Express」(PCIe)といった拡張用インタフェースはなく、ハードウェアコンポーネントの交換や追加はできない。
慈善団体Raspberry Pi Foundationはもともと、教育分野での利用を想定してRaspberry Piを開発した。趣味や教育のためのRaspberry Piプロジェクトが複数存在する一方、Raspberry Piはビジネス目的にも応用可能だ。安価なため、プログラミングや電子工作、コンピュータによる制御に慣れ親しみたい人が手に取りやすい。
中編はRaspberry Pi以外のSBCと、Raspberry Piのバージョン間の違いを紹介する。
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