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10代女子や20代女子がIT職に抱いている“大きな誤解”とは?女性エンジニアが増えない理由【後編】

学校でコンピュータサイエンスを学ぶ女子学習者は一定数いるものの、依然としてIT業界の多様性は乏しい。その背景に存在する誤解と傾向とは何か。

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 IT業界で働く女性が増えにくい背景には、幾つかの誤解がある――。若い女性の学習を支援する団体Innovate Herは、こう指摘する。どのような誤解があるのか。IT職を目指す女性を増やすための条件とは何なのか。

10代、20代女子がIT職に抱く「誤解」の正体

 男性よりも女性の方が、IT職のための再教育を積極的に受ける傾向にある。女性は概して、学校教育で別の分野を選択した後、ITスキルを身に付けようとするという。一方で10代後半から20代前半の人には、学校でITスキルを学ばないと、その後IT職に就こうとしても「遅過ぎる」という考えが根付いている。

 英国における義務教育後の卒業認定試験「GCSE」(General Certificate of Secondary Education)で、コンピュータサイエンスを選択受験科目にする女子学習者は皆無ではない。ただしInnovate Herによると、科学、技術、工学、数学(STEM)系の科目を選択したり、IT職を希望したりする女子学習者はごくわずかだ。

 Innovate Herは、恵まれない境遇の10代の学習者に、STEM分野の職業に就くことを奨励する。そのためには、STEM分野の職業に就く上で役立つスキルを身に付けるだけではなく「自分を信じる力、他人を信頼する力、立ち直る力を高めることも重要だ」と、同団体の共同創設者兼ディレクターであるチェルシー・スレーター氏は指摘する。

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