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プログラミング言語「Go」のなぜか話題にならない“あの機能”とは?Googleが考える「Go」の未来【第1回】

Googleはプログラミング言語「Go」をどのように進化させようとしているのか。主な計画の一つが、安全なプログラム開発を支援する“ある機能”の改良だ。それは何なのか。

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Google | プログラミング


 プログラミング言語「Go」を公開した2009年以来、Googleは定期的にアップデートを繰り返してきた。2022年公開の「Go 1.18」では、データの型に依存しない汎用(はんよう)的な関数を記述する「ジェネリクス」が可能になった。

 2022年11月開催のオンラインイベント「Go Day 2022」では、GoogleのエンジニアがGoの将来について議論し、今後の主な改良計画に言及した。それぞれの詳細と、実際にGoを扱う開発者の見解を取り上げる。

1.安全な開発を可能にする“あの機能”の改良

 Googleが改良を検討している分野の一つが「ファジング」だ。ファジングは、プログラムの操作を自動実行して、バグを発見するテスト手法を指す。Go Day 2022の講演に登場した、同社のシニア開発者リレーションズエンジニアであるコーディ・オス氏は、質疑応答で「プリミティブ(プログラミング言語が標準で提供する基本のデータ型)以外についても、Goでファジングを実行できるようにする可能性がある」と述べた。こうしたファジングが実現すれば、開発者はより状況に応じたテストが可能になる。

 ITサービスコンサルティングベンダーCodenotaryに務めるバルトロミエ・シュビエッキ氏は、Goのファジング機能は「ソーシャルメディアであまり話題に上っていない」と指摘。「Goプログラムの開発者は、Goのファジング機能を過小評価している」と、シュビエッキ氏は持論を展開する。

 シュビエッキ氏は、Goで開発したオープンソースのデータベース「immudb」のコア開発者だ。「Goのファジング機能によりimmudbのセキュリティを高められるのは喜ばしく、改良が待ち遠しい」(同氏)


 第2回は、ログに関するGoの改良計画と、開発者の反応を取り上げる。

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