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英国政府“データ分析に3000億円投資”を後押しした「国家データ戦略」の4本柱:英国は「データ」をどう生かすのか【後編】
データ分析分野における製品/サービスの調達を加速させる英国政府。どのような観点から、何を重視して製品/サービスの導入を進めようとしているのか。
英国政府の調達部門Crown Commercial Service(CCS)は、データ分析に関する製品/サービスの積極的な調達を進めている。20億ポンド(約3150億円)規模になるとみられる今回の調達の背景にあるのが、英国政府の「国家データ戦略」(National Data Strategy)だ。国家データ戦略は「公共サービスの改善を目的に、英国政府のデータを有効活用する」ための要件を定めており、英国政府はその要件に沿って今回の取り組みを進めている。
「国家データ戦略」の核となる4本柱
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英国のIT戦略
国家データ戦略の構想は、以前から存在していた。2019年時点で、英国政府は公式サイトに主要文書を公開している。
英国政府は2021年5月、国家データ戦略を更新した。そこでは
- データ基盤
- データを扱う技術
- データの可用性
- 責任あるデータの運用
という、核となる4つの戦略を何度も繰り返している。
CCSが今回の調達に踏み切ったのは、イノベーションの基盤を構築するためだ。そのために、1回導入すれば終わりといった製品/サービスではなく、進化を続ける再利用可能な製品/サービスの調達に重点を置いている。
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