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印刷もセキュリティも「メタバース」に集結? ハイブリッドワークの意外な影響:働き方と紙業務の最新動向【第4回】
Quocirca が発表した印刷業界のトレンド予測によると、2023年は「ハイブリッドワーク」や「メタバース」がトレンドになる可能性がある。それで起きる職場の変化とは。
2023年は、テレワークとオフィス勤務を組み合わせた「ハイブリッドワーク」の定着が進む見通しだ。それを受けて、企業の職場ではどのようなサービスや仕組みの導入が進むのか。調査会社Alumen Consulting(Quocircaの名称で事業展開)が公表した、2023年の印刷業界におけるトレンド予測を基に紹介する。
“印刷”に始まる「快適な仕事場」とは
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連載:働き方と紙業務の最新動向
- 第1回:「大解雇時代」が来れば“紙”がもうかる不思議
- 第2回:「Z世代」と「デジタル化」と企業の“印刷業務” 2023年の注目トレンド
- 第3回:プリンタはもう“ただの印刷機器”ではない? 変わりゆく企業のオフィス
オフィス空間に関する記事
オフィスやオンラインを含め、快適な仕事場を実現するための技術や知見をまとめて提供するサービスがトレンドになるとQuocircaは予測する。プリンタの運用管理を担う「マネージドプリントサービス」(MPS)分野のベンダーは、
- セキュリティ
- サステナビリティ(持続可能性)
- デジタルワークプレース(業務用のデジタル空間)
といった分野の企業と協力して、印刷関連のサービスを強化する見通しだ。
「メタバース」が成功の鍵に
ハイブリッドワークの普及に合わせて、仮想的な3次元(3D)空間「メタバース」を活用した、没入型のオンラインコラボレーションの需要が強まる可能性がある。その動きを受けてQuocircaは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)の導入が企業の間で広がると予測する。印刷業界もこの動向に注目する。オンラインコラボレーション分野の企業と連携したり、共同でサービス提供に取り組んだりする印刷関連のベンダーが出てくると考えられる。
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