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Appleが“安全なデバイス”にいよいよ本気? 新機能で変わる点はAppleデバイスは「安全」になるのか【後編】

Appleは2022年頃からセキュリティの強化に本腰を入れ始めた。2023年は3つの新しいセキュリティ機能を投入する。攻撃者に対抗するAppleの本気度とは。

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Apple | サイバー攻撃 | セキュリティ


 Appleは2023年中に、3つの新しいセキュリティ機能を提供開始し、同社製デバイスの防御力の強化を図る。本稿は3つの新機能のうち、2つ目と3つ目を取り上げる。

データ流出を減らす――本気になったApple流の防御方法

 「iMessage Contact Key Verification」は、自分が意図している相手にメッセージを送っていることを確認できる機能だ。同じ機能を利用している人との会話が盗聴された場合、アラートを発する機能を持つ。ユーザーはビデオ通話アプリケーション「FaceTime」を使い、認証コード(電話番号やメールアドレスで本人認証するためのコード)を確認できるようになるという。

 「Advanced Data Protection for iCloud」は、写真やメモ、バックアップ用データなど、Appleのクラウドストレージ「iCloud」にあるさまざまなデータを暗号化することが可能だ。既存機能が暗号化の対象とするデータのカテゴリー数は14個だが、Advanced Data Protection for iCloudの投入によってそのカテゴリー数は23個に増える。これにより、iCloudが侵害された場合のデータ流出のリスクが低減する。

 新しいセキュリティ機能の提供は、Appleが同社製デバイスの防御力を高めようとする取り組みの一環だ。2022年に同社は、デバイスが攻撃を受けた場合、利用できる機能を制限することで保護する「ロックダウンモード」の提供を開始した。

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