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ChatGPTどころじゃない「MicrosoftがOpenAIに投資する“本当”の理由」MicrosoftとOpenAIのタッグがもたらす意味【第2回】

OpenAIの「ChatGPT」に世界が湧いている。この盛り上がりを受けたMicrosoftは、OpenAIへの大規模投資を決定した。Microsoftがこの決断に至るまでの背景とは。

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 人工知能(AI)技術ベンダーOpenAIに、数十億ドル規模の投資をする計画のMicrosoft。背景には、OpenAIが手掛ける、AI技術を活用したチャットbot(AIチャットbot)「ChatGPT」の存在があることは確かだ。ただし、それだけではない。

専門家が考えるMicrosoftの“本当の狙い”はこれだ

 Microsoftの広報担当者は米TechTargetの取材に対して、OpenAIへの投資計画について「財務上の詳細や取引条件を明かすことはできない」と回答。OpenAIとの協業拡大については「公式ブログで述べた以上のことは公表しない」と説明した。

 今回の投資は、人員削減を進めるIT業界全体に知れ渡った。同時に「MicrosoftがAI技術に取り組んでいる」というメッセージを強く打ち出すことにもなった。

 「Microsoftは最先端のAI技術に深く関わっていることを周知したいと考えている」。調査会社Nemertes ResearchでCEO兼アナリストを務めるジョナ・ティル・ジョンソン氏は、そう説明する。

 OpenAIに投資することで、Microsoftは「AI技術の開発に時間を割き、製品やサービスを迅速に収益化しなければならない」というプレッシャーから解放される――。調査会社Forrester Researchでアナリストを務めるウィル・マキーオン・ホワイト氏は、こうみる。「Microsoftは、どの分野でAI技術のニーズが最も高いのか、どの分野における収益性が最も高いのかといった判断の大部分を、OpenAIに委ねることができるようになる」とホワイト氏は語る。


 第3回は、MicrosoftとOpenAIの提携に対するGoogleの考えを、専門家が読み解く。

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