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UXデザイナーでもプロマネでもない「女性が本当に少ないIT職」はこれだ「女性IT人材」を増やすべき理由【後編】

EUでは、技術職における女性比率の低さが際立っている。特に「成長分野ほど女性が少ない」と、コンサルティング会社McKinsey & Companyは指摘する。具体的には、どの技術職の女性比率が低いのか。

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 コンサルティング会社McKinsey & Company(以下、McKinsey)の調査レポート「Women in tech: The best bet to solve Europe's talent shortage」によると、EU(欧州連合)27カ国のIT企業で働く女性の数は、男性の数とほぼ同数だ。ただし業種にかかわらず、技術職に就く女性の数は著しく少ないという。

「女性が本当に少ないIT職」はこれだ

 EUのIT企業で働く人のうち、37%を女性が占めている。だがこれらの企業の技術職に焦点を当てると、女性はわずか25%にすぎない。

 業種別に細かく見ると、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)企業で働く女性の割合は50%、Eコマース企業は46%と、女性従業員の割合が比較的高い。その他、エンターテインメント企業は44%、ソフトウェア企業は39%、半導体企業は24%が女性だった。

 調査レポートによると、職種別では、成長が著しいIT職においては女性従業員の割合が特に低い。ユーザーエクスペリエンス(UX)デザイナーやプロダクトデザイナー、プロダクトマネジャーといった職種では、女性の割合が40%前後に及ぶ。ただしDevOps(開発と運用の融合)やクラウドエンジニアといった成長が著しいIT分野においては、女性の割合は10%前後にとどまる。

 EUでは技術職に就く女性の数は伸び悩んでいる。調査レポートは、このままではEUにおける技術職の女性比率は、2027年には21%程度になると予測する。McKinseyは、この問題の解決に向けてEU全体が取り組むべき4つの戦略として、以下を提案している。

  • リフレーム(Reframe)
    • 女性が活躍できる職場の環境作り
  • リテイン(Retain)
    • 技術職定着への取り組み
  • リデプロイ(Redeploy)
    • 再教育プログラムの実施
  • ランプアップ(Ramp up)
    • STEM専攻にとどまるよう促す取り組み

上記の戦略を実行できれば、2027年までにIT系の女性の数を最大390万人増加させることができるという。

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