Windows 11使いを絶望させる「なぜか勝手に再起動」問題の“犯人”はこれだ:「Windows 11が再起動を繰り返す」問題の対処法【第1回】
「Windows 11」搭載PCが再起動を繰り返す場合、原因は幾つかある。どのような原因があるのか。再起動問題を引き起こす主な原因を解説する。
MicrosoftのクライアントOS「Windows 11」を搭載したPCが、なぜか再起動を繰り返す――。こうした状況のPCを使い続けると、仕事に支障を来す。そのため問題が解決するまで、別のPCを使わなければならなくなる。再起動が突然起こると、保存していなかった作業中のファイルが失われる可能性がある。急場しのぎで他のPCを使うとしても、好みや必要性に合わせてカスタマイズされていないPCを使うことは、苦痛を伴う。
Windows 11が再起動を繰り返す6大原因
Windows 11搭載PCの再起動問題は、根本的な原因を突き止めるのが難しいことがある。再起動を引き起こす原因はさまざまだからだ。トラブルシューティング時に確認すべき、幾つかの原因を挙げよう。
併せて読みたいお薦め記事
Windowsユーザーのお悩み解消術
1.グループポリシーの設定
IT管理者が「グループポリシー」を適切に設定していない場合に、Windows 11搭載PCの再起動問題が生じることがある。グループポリシーは、エンドユーザーやデバイスごとの設定を一元管理する機能だ。
2.システムの設定
OSやファームウェアといったシステムの設定は、Windows 11搭載PCが再起動を繰り返す原因になり得る。例えばPC起動時にソフトウェアのデジタル署名を確認して検証する「セキュアブート」や、電源管理の設定などだ。システムの起動を高速化させる「高速スタートアップ」が原因になることもある。
3.システムの破損や変更
起動に必要なファイルの破損といったシステムレベルの問題が、Windows 11搭載PCの再起動問題を引き起こす原因となることがある。Windows 11の更新プログラムも再起動問題を引き起こす可能がある他、前バージョンの「Windows 10」からWindows 11へのアップグレードが原因になることも珍しくない。
4.アプリケーションの追加
サードパーティーのアプリケーションが、Windows 11搭載PCの再起動問題につながることがある。エンドユーザーが新しいアプリケーションのインストールや更新をした場合は要注意だ。
5.ハードウェアの異常
周辺機器を含むハードウェアやそのドライバの異常が、Windows 11搭載PCの再起動問題を発生させることがある。特にOSやアプリケーションのファイルを保存するストレージが劣化したり、過剰な発熱である「オーバーヒート」を起こしたりすると、再起動問題を引き起こしかねない。
6.マルウェアの感染
マルウェアの感染が原因で、Windows 11搭載PCが再起動を繰り返すことがある。再起動問題は、マルウェア感染を示す唯一の兆候だという場合もある。
Windows 11搭載PCの再起動問題を招く原因は他にもあり得るが、上記はよくある原因だ。IT管理者が再起動問題に直面したときには、まず上記の項目を確認するとよい。ただし原因は、必ずしもどれか一つだけというわけではない。前述の通り、Windows 11が再起動を繰り返すときは、複数の要因が関わっていることがあるからだ。
次回からは、Windows 11搭載PCの再起動問題に対処する方法を解説する。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.