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“25キロの光ファイバー”敷設に乗り出す西シドニー空港、その狙いとは?光ファイバーで加速する都市開発【前編】

オーストラリアで建設中の西シドニー国際空港に25キロの光ファイバーが敷設される。空港および周辺エリアではシームレスにブロードバンドサービスが利用できるようになる。

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 オーストラリアで2026年の開業を見込む西シドニー国際空港(Western Sydney International Airport)は、公営ブロードバンド事業者のNBN Coと契約。空港ターミナルと空港の滑走路に隣接するビジネスパークに25キロの光ファイバーを敷設する計画を発表した。

空港と都市に光ファイバーを敷設、その目的は

 西シドニー国際空港周辺では、先端産業の拠点「Bradfield City Centre」の実現に向けた開発が進んでいる。NBN Coでも、州政府機関のウエスタンパークランドシティー公社(WPCA:Western Parkland City Authority)と協力して、ネットワーク投資をWPCAの全体計画に沿って進めている。

 NBN Coの新規開発担当エグゼクティブゼネラルマネジャーであるアンドリュー・ウォルシュ氏は今回の光ファイバー敷設を「オーストラリアで最大規模のインフラプロジェクトの一つだ」と評価。その上で、ウォルシュ氏は「空港の乗客や航空会社、航空貨物、ビジネスパークのユーザーに、使い勝手の良いブロードバンドネットワークへのアクセスを提供できるようになる」と強調する。

 西シドニー国際空港(Western Sydney International Airport)のCEOであるサイモン・ヒッキー氏は、次のように述べる。「西シドニー国際空港から飛行機で移動する場合も、仕事をする場合も、会社を立ち上げる場合も、シームレスな利用体験を可能とするネットワーク技術を用意しておくことが不可欠だ」


 後編は、NBN Coの光ファイバーネットワークや終端装置(ONU)によってどのように都市開発を進めているかを紹介する。

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