高くても「古いスマートフォンを使い続けてはいけない」のはなぜ?:スマートフォンの“消費期限”とは【第1回】
スマートフォンを賢く利用するには、適切なタイミングでの「買い替え」が大切だ。スマートフォンを買い替えないまま使い続けると、さまざまな問題が生じる可能性がある。どのような問題があるのか。
高額なスマートフォンをできるだけ長く使いたい――。このように考えるのは自然なことだ。ただし古くなったり、故障したりしたスマートフォンを使い続けることは、長期的に見るとデメリットを生む可能性がある。スマートフォンは生鮮食料品ではないものの、実質的には“消費期限”があることを知るのは重要だ。
リミットは「3年」 その後に“スマホに起こること”はこれだ
スマートフォンは、さまざまな業種や規模の企業にとって欠かせないツールとなった。ただし購入には、それなりの投資が必要になる。
従業員が自費でスマートフォンを購入して業務で使う「BYOD」(私物デバイスの業務利用)を許可する企業は、珍しくなくなった。それでも一般的には、企業がスマートフォンを購入して、従業員に支給する。そのため企業はやはり、どうすればスマートフォンが長持ちするかを考える傾向がある。
導入コスト以外の要素も考慮すると、スマートフォンの買い替えを先延ばしすることは、必ずしも適切ではないことが分かる。利便性や安全性の面で、幾つかの問題が発生し得るからだ。
デバイスベンダーは、リプレース周期として一般的な約3年間の使用に耐えられるように、ビジネス用スマートフォンを設計している。3年を超えるとバッテリーが劣化したり、OSのサポートが終了したりする。
バッテリーの劣化はスマートフォンの利用時間を短くし、OSサポートの終了はセキュリティのリスクを高める。企業はスマートフォンの最適な使用期間を把握し、ライフサイクルをしっかり管理する必要がある。
第2回は、スマートフォンのライフサイクル管理の具体策として、バッテリーの劣化に焦点を当てる。
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