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「本当に売れなくなったPC」はWindows機じゃない“あのマシン”:PCはどれくらい「売れていない」のか【第2回】
PC市場が振るわない中、PC出荷台数の上位ベンダーは苦戦を強いられている。中でも特に出荷台数を落としているのは、どのPCベンダーなのか。IDCの調査結果から探る。
世界PC出荷台数が伸びない状況が続いている。PCベンダーごとのPC出荷台数の成長率を見ると、市場の現状が明確に分かる。特に大きくPC出荷台数を落としているのは、どのPCベンダーなのか。調査会社IDCの調査結果を見てみよう。
Lenovo、HP、Dellではない 最も落ち込んだのは“あのベンダー”
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IDCによると、PC出荷台数上位3社のPCベンダーに関する、2022年第1四半期から2023年第1四半期に掛けてのPC出荷台数成長率は以下の通りだ。いずれも3割前後のマイナス成長となった(丸かっこ内は2023年第1四半期のPC出荷台数シェア順位)。
- Lenovo(PC出荷台数1位):マイナス30.3%
- HP(PC出荷台数2位):マイナス24.2%
- Dell Technologies(PC出荷台数3位):マイナス31.0%
2023年第1四半期におけるPC出荷台数4位のAppleは、出荷台数の成長率がマイナス40.5%だった。主要PCベンダーのPC出荷台数の中で、同社の下げ幅が最も大きかったとIDCは説明する。
Appleは2023年にも、デスクトップ型デバイス「Mac」シリーズおよびノート型デバイス「MacBook」シリーズの新製品を投入している。ただし販売の活性化にはつながっていない可能性がある。
次回は、PC出荷台数減少のあおりを受ける、PC部品メーカーの苦境に焦点を当てる。
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