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不況でもAppleの「デバイス以外」が売れる理由とは2023年2Q業績に見るAppleの戦略【後編】

Appleは2023年第2四半期(1〜3月期)の業績を発表した。「Apple Pay」や「App Store」といったサービス事業の業績と、今後の同社の狙いを紹介する。

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 Appleは2023年第2四半期(1〜3月期)の業績を発表した。「iPhone」や「Mac」といったデバイスの売上高や今後の戦略を紹介した前編に続き、後編ではデバイス以外の業績を紹介する。

「デバイス以外」に注目の訳

 Appleの2023年第2四半期の売上高は948億ドルだった。その中でも好調だったのがサービス事業で、209億ドルと過去最高の売上高を記録した。

 Appleの最高財務責任者(CFO)ルカ・マエストリ氏は、決済サービスの普及について好調だと述べる。特にモバイル決済機能「Apple Pay」と「Apple Card」の利用が拡大しており、「採用率は非常に好調に増加している」と同氏はコメントする。

 クラウドストレージ事業も安定した成長を見せているとマエストリ氏は話す。「ユーザーはより多くの写真や動画といったコンテンツを保存したいと考え、当社のクラウドサービスを利用している」(同氏)

 サブスクリプション事業では、アプリケーションストア「App Store」が全般的に引き続き力強く成長しており、現在の有料サブスクリプション数は9億7500万件以上と3年前のほぼ2倍となった。「サブスクリプションの伸びが非常に好調なのははっきりしている」とマエストリ氏は話す。

 業績発表では、人工知能(AI)の計画の有無についての質問がApple幹部に投げ掛けられた。同社のCEOティム・クック氏は、製品のロードマップについては言及しなかったものの、「機械学習といったAI技術とエコシステム全体の統合については、間違いなく大きく前進している」と語っている。

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