企業が不満を募らせる「期待外れスキャナー」のがっかりポイント:ペーパーレス化の第一歩「スキャナー」の役割【中編】
企業が使うスキャナーにはさまざまな機能が求められる。ただしある調査によると、スキャナーに不満を抱いている企業は少なくない。何が不満の原因なのか。
オフィスのペーパーレス化を進める上で重要なのがスキャナーだが、調査会社Alumen Consulting(Quocircaの名称で事業展開)によれば、企業はスキャナーに対してさまざまな不満を抱いている。企業はスキャナーに何を求めているのか。
企業ががっかりするスキャナーの特徴
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連載:ペーパーレス化の第一歩「スキャナー」の役割
電子化を阻む壁を乗り越える
企業は、スキャナーの機能を備えた複合機をオフィスに設置していることが一般的だ。企業のスキャナーは、以下のようにさまざまな文書をスキャンする役割を担っている。
- 大量の文書
- さまざまな紙のサイズを使った文書
- ピントの調整が重要な文書
スキャンをするだけでなく、光学文字認識(OCR)技術をスキャナーに組み合わせて使うこともある。こうして企業の要件は一様ではないため、スキャナーに不満を抱きがちだ。
Quocircaは2022年9月、企業のペーパーレス化に関する調査レポート「Scanning as an enabler for digital transformation」を公開した。調査対象になったのは英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアの組織に属する508人だ。この調査では、33%の組織が「給紙ミスや紙詰まり」、26%が「スキャナーの読み取り速度が期待外れ」、22%が「スキャンした画質の低さ」をスキャナーの課題だと回答した。
同調査によると、企業がスキャナーを購入する際のポイントとして、45%の組織が「高速であること」と「組織で使用しているITシステムと連携できること」、44%が「画質」を挙げた。
後編は、企業がスキャナーを選定する際に注目すべきポイントを探る。
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