アクセンチュアが「AI人材」を“倍増”宣言した狙いとは?:アクセンチュアのAI戦略【前編】
Accentureは、AI事業に30億ドルを投じ、AI人材をこれまでの倍の人数である8万人に増やすという。同社のAI分野に対する見通しと、具体的な取り組み計画とは。
ITコンサルティング企業Accenture(アクセンチュア)は2023年6月、データや人工知能(AI)関連事業に3年間で30億ドルを投資することを発表した。同社はAI人材を倍増し、8万人に増やすことを目標に掲げる。その取り組みを通じて、同社は何を実現しようとしているのか。
「AI人材」倍増の狙いとは?
AI技術に精通した人材を増やすため、Accentureは以下を実施する計画だ。
- 4万人のAI人材の採用
- 現職の従業員に対するAI関連のトレーニング
- 企業買収
「今後10年にわたってAIは大きなトレンドとなり、産業や企業、人々の生活や働き方に変革をもたらす」。Accentureのグループ最高責任者ポール・ドーガティ氏はそう見込む。ドーガティ氏の予測によると、テキストや画像などを自動生成するAI技術「ジェネレーティブAI」(生成AI)は、全世界の労働時間の40%に影響を与えることになる。
AccentureはデータとAI技術に関する知見を拡充させることで、各業界に特化した製品やサービスの創出における強みと幅広い知見を養う狙いだ。そうした取り組みを通じて、19個の産業分野に向け、AI技術を活用したサービスやAIモデルを提供するという。「顧客企業がAI技術を活用して、自社の戦略や技術、働き方を構築し、イノベーションを迅速に推進できるよう、責任を持って支援する」と同社はコメントする。
次回は、生成AIがもたらすメリットをAccentureがどう捉えているのか、その見解を紹介する。
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