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医療従事者150万人に「Microsoft 365」 医療DXに懸けるNHSの決意NHSの「Microsoft 365」導入事例【前編】

NHS EnglandはシステムインテグレーターのBytes Software Servicesを通じて「Microsoft 365」サブスクリプションの5年契約を締結した。NHS EnglandがMicrosoft 365導入を通じて目指すDX戦略は。

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 英国の国民保健サービス(NHS:National Health Service)でイングランド地域を管轄するNHS Englandは、システムインテグレーターのBytes Software Servicesを通じてMicrosoftのサブスクリプション形式の製品・サービス群「Microsoft 365」の5年契約を締結した。この契約により、約150万人に及ぶNHSの医療サービススタッフ(NHS傘下の医療機関に所属する医療従事者および施設職員)がMicrosoft 365を利用できるようになる。

NHSが「Microsoft 365」導入の先に見据えるもの

 Microsoft 365ライセンスの導入作業はBytes Software Servicesが主導する。Bytes Software ServicesとNHS Englandとの契約はMicrosoft 365の5年ライセンスだけでなく、将来的に他のサードパーティーベンダー製品を導入することも含んでいる。

 「Microsoft 365は、医療分野にとって『将来のイノベーションに向けた基盤』になり得る」と、Bytes Software Servicesでマネージングディレクターを務めるジャック・ワトソン氏は説明。同氏は、英国公共機関のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するという、専門性のある取り組みに挑戦することについて意気込みを見せる。

 ワトソン氏によると、Bytes Software Servicesはクラウドサービスやデータ分析ツールを使い、セキュアなシステムを構築してきた実績を持つ。NHSがBytes Software Servicesに支援を依頼したのは、その実績がNHSに評価されたからだと同氏は考えている。「当社は、カスタマーサービス品質と患者の治療成果を日々の活動の最優先事項に据えている」とワトソン氏は強調する。


 後編は、NHS Englandが代表してMicrosoft 365のライセンス契約を締結した狙いについて解説する。

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