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VDI(仮想デスクトップインフラ)が“なぜか愛される”のはなぜ?「VDI」はまだ役立つのか【第1回】

「VDI」(仮想デスクトップインフラ)の導入効果を高めるには、採用前にVDIの特徴を十分に理解し、評価することが必要だ。そもそもVDIを利用するメリットとは何なのか。VDIの役割を整理しよう。

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 仮想デスクトップ(仮想PC画面)をサーバで運用する「VDI」(仮想デスクトップインフラ)にはメリットもあれば、デメリットもある。企業はVDIの導入を決める前に、VDIが自社に適しているかどうかを評価することが欠かせない。技術進化を踏まえた上で、十分な時間を掛けてVDIの導入効果を評価する必要がある。

VDIのメリットとは?

 VDIの最大のメリットは、PC利用時のセキュリティを確保しやすくなることにある。VDIは、ローカルPCから分離したサーバで仮想デスクトップを実行する。企業は仮想デスクトップにセキュリティポリシーを一斉適用し、ソフトウェアの改変やマルウェアのインストールを防止できる。

 エンドユーザーがソフトウェアに何らかの変更を加えてしまった場合でも、心配には及ばない。IT管理者はVDIのセッション(接続)終了時に、仮想デスクトップを元の状態に戻せるからだ。

 もう一つのVDIのメリットは、管理のしやすさだ。一般的に物理PCを幾つも管理するよりも、VDIで仮想デスクトップを一元的に管理する方が、日々の管理作業がスムーズになる。

 VDI製品によっては、PCだけではなくスマートフォンやタブレットといったさまざまなクライアント端末で仮想デスクトップが利用可能だ。特に私物端末の業務利用(BYOD)を採用する企業がVDIを利用すれば、さまざまなクライアント端末が混在する状況でも、セキュリティや管理性を高めやすくなる。


 第2回は、VDIのデメリットを説明する。

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