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「DEI」の取り組みはどれくらい進んでいる? 調査に見るIT業界の現状女性雇用がスキルギャップを埋める【第4回】

「DEI」の重要性が叫ばれている。多様性の考え方や枠組みは拡大しつつある一方で、IT業界は主に「女性を業界に受け入れること」ばかり重視してきた。IT業界の取り組みはどの程度進んでいるのか。調査結果を紹介する。

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 IT業界の多様性(ダイバーシティー)を巡る議論は、2010年代からこれまで業界に女性を受け入れることだけに終始してきた。だが時を経てダイバーシティーの対象範囲は広がり、女性のみならず、さまざまな民族の人々やさまざまな身体障害のある人々、発達障害といったニューロダイバーシティーを抱える人々、LGBTQIA+(Lesbian、Gay、Bisexual、Transgender、Queer、Intersex、Asexual、and other terms)コミュニティーの人々、社会経済的背景が裕福ではない人々も重視されるようになっている。

ダイバーシティーの取り組み、実際はどの程度進んでいる?

 業界のダイバーシティー改善という点では、IT業界はゆっくりだとしても着実に進化を遂げている。英Computer Weeklyが実施した調査では、読者の41%は「自社が『DEI』(ダイバーシティー、エクイティー、インクルージョン:多様性、公平性、包摂性)の方針を成熟させ、その方針の調整と改善を続けている」と答えた。

 「自社はDEIの改善策を何も実施していない」と答える読者は9%、「DEIの改善に向けての取り組みが重要だと分かってはいても、その取り組みはまだ始まったばかり、または計画中」だと答える読者は13%だった。

 英国IT業界において、ダイバーシティーの改善にはまだやるべきことがたくさんある。そのためには、企業だけでなく、業界全体でインクルージョンを高める文化を醸成する取り組みを実施する必要がある。

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